【ONE PIECE】麦わらとのんき女の航海日誌その4 (ページ35)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:201,332 hit

百八十一話* ページ35

「おいバカ共ォ！お前らとんでもねぇことをしでかしたなぁ！がっはっはは！もう命はねぇぶあばぁ！？？」

バカが大見得を切って出てきて、何やらのたまっている途中で退場した。
なんやねんあいつ。

「あぁう！麦わらじゃねぇかッ！」

あぁ、なるほど。
フランキーが後ろからどついたんか。
ん、よく見るとフランキーの巨体の後ろにロビンさんが隠れている。

よかった、私が物語に介入してるからもうすでに処刑なんてことになってなくて。

「あ、ロビン！おーーーい、ロビー――ン！迎えに来たぞぉ～～！」

心底嬉しそうに、ルフィ君がロビンさんに向かって手を振る。
その様子を、ロビンさんは苦虫をかみつぶしたかのような表情で見つめていた。

「ルフィ…、副船長さん…。帰って！！どうして助けに来たりするの!?私はもう…、死にたいのよ！！！！」

嘘、虚偽。虚勢、思いやり。
ロビンさんは震える体を前に出し、私達を追い払おうとする。

何を言おうが変わらない。私達は貴女が必要だから、貴女が欲しいから助ける。
それだけで十分だ。

「死にてぇ!?…死ぬなんてお前！！」
「うはははは！なんて悲痛な声！いったいどんな顔をして…！」

バカがいやらしい顔つきでルフィ君の表情をうかがう。そしてルフィ君は、少し俯いていた顔をあげて言い放つ。

「な～に言ってんだァ！！？お前！」
「ええぇ？！鼻ホジッとる…！！」

肩眉を上げ、アホ面を見せつけるルフィ君。
…このシリアスな場面だと言うのに、笑いをこらえるのって結構大変なんだぜ？！

「あのなぁ！ロビン！おれ達もうここまで来ちまったから！とにかく助けるからよ！それでもまだ、お前死にたかったら…その時死ね！！」

全く、うちの船長は…カッコいいこと言ってんのに鼻ホジッてるまんまだからカッコいいもあったもんじゃないよ…。

「頼むからよぉロビン！死ぬとかなんとか…何言っても構わねぇからよ！そうゆうことはお前…おれ達のそばで言え！！！！」

「このタコ海賊団！！お前らがいきがったところで何も変わらねぇ！今のオレには、『バスターコール』をかける権限がある！！！」

ルフィ君の宣言に、驚愕で固まっていたバカが動き出す。
虎の威を借るなんとやら。

そして、その言葉を聞き、ロビンさんがまた震えだす。あんのバカ！！直接会って叩きのめす！

ロビンさんが、自分の過去…つまり『オハラ』について語る。アニメや映像、漫画ではない直接その目で見たことを、私の説明にはない圧倒的な説得力があった。