百八十話* ページ34
司法の塔と、今私達がいるエニエスロビーの間には、まるで何かに削り取られたかのように急すぎる崖が隔たり、侵入を拒んでいた。
遥か下方へ落ちていく滝や、雲を突き抜けんばかりに聳え立つ正義の旗が侵しがたい神聖さを醸し出していた。
「ゴムゴムのぉ〜〜〜！！」
必死に腕を伸ばし、その神聖な城を崩しに行こうとするルフィ君。
だが、その腕がそこまでたどり着くことはなかった。
「届かんねぇー。どしよっか」
「Aも無理か？」
確かに、かなり能力を使えるようになってきた私を使えば楽に飛んでいけるように思えるが、実際はうまくいかない。
既に、CP9が塔で陣取っているのだ。
私だけならともかく、ルフィ君を狙撃されたらそれでジ・エンドだ。そんな危ない橋は渡れない。
「無理かな、今はとりあえず皆の到着を待と？」
「そうか…」
…待機中…
「あー‼‼Aちゅわ〜ん♡元気ぃ〜♡」
「サンジ―！皆は〜？」
一番到着はサンジだった。
サンジにみんなの現状を聞くと、ちゃんとロケットマンでここにこれたみたいだ、となると後は、放っておけばココロばあさんが塔への入り口を開いてくれるから、オーケーだね。
「はァ〜…」「ルフィ君!?」
「テメェこら！ルフィ！Aちゃんが作戦考えてるのに何やってんだ！」
「腹減ったぁ〜！サンジィ〜！メシィ〜！」
お腹すいた？ロケットマンであんなにお肉食べてたのに…？
しかも原作ではここでそんな事には…、あーなるほど…、ギアと覇気を併用するのはやっぱり疲れるのかな。
「ほれ、用意したAちゃんに感謝しろ？『海賊弁当』だ」
「うっほ〜い！！」
つまりは、ルフィ君の今使える技は、デメリットなしだとギア2までか。
まぁ、それでも十分でしょう。
「よし、じゃあここで少しだけ皆を待とうか」
「ぼー(おー)」「イェッサァ〜♡」
…食休み中…
「で、何でコイツは肉食ってんだ」
「いや腹減ったからよ」
ゾロが刀でルフィ君を小突きながら言ってくる。
と、言うわけで皆が遅れて塔の前にたどり着き、横一線に並ぶ。
「で、これからどうするの？」
「ロビンちゃんはたぶんあそこにいるんだろ？…どうやって行くか、だな。」
サンジが冷静に分析し、まとめる。
まー原作を一切無視するとしたら、サンジに弾丸がごとく皆を打ち込んでもらうか、私一人でCp9を皆殺…いやそれはないナ、皆も一応戦闘経験積んでもらわんと。
じゃ、ここは原作通りでいっか。
「おいおい！！まさかここまで来たのか、バカが！」
あ、
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シンア - 続き楽しみにしてます。 (2017年3月21日 23時) (
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年3月9日 22時
