【ONE PIECE】麦わらとのんき女の航海日誌その4 (ページ27)

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百七十三話* ページ27

「やぁ、皆。集まってもらってごめんね」

私は宿のエントランスにみんなを集め、会議を開始させる。

「皆、まずは謝罪させて欲しい。皆を、バラバラにしてしまったのは、私の責任だ、本当にすまない。」
「やめろ」

驚いた。頭を下げた私に声をかけたのは、我が船長であった。珍しくも命令口調で私に告げる。

不覚にもドキッとした。何ときめいとんねん、私…。

「や、でも。こうなったのは」
「おれだ、おれとウソップの問題だ。お前のせいじゃねぇよ」

「…ま、ルフィもそう言ってるんだし、アタシ達も何もあんたを責めてなんかいないし、謝らなくていいのよ」
「有難う、皆。じゃあ、閑話休題ってことで、本題に移るね」

その後、現状を説明する。アイスバーグさんが撃たれたこと、その犯人がロビンさんだと言われていること…全てを。

なぜ知っているのかという質問には、ロビンさんを探すという名目で方々を飛び回っていたら、偶然その場に居合わせたと答えた。我ながら無理やりだ、少し焦りすぎたかもしれない…。

「おれ！アイスのおっさんに会ってくる‼‼」

と、勝手に出ていくルフィ君。
私もそうだけど、この切り替わりの速さ、もはやお家芸である。

「おれ達は…どうしたらいいんだい？Aちゃん」
「とりあえず、じっとしていてほしい。あ、あとよければウソップ君の様子を見てきてくれたら」
「了解！」

敬礼のポースをとり、にこやかに答えてくれるサンジ。
さっきの謝罪のムードを完全に払ってくれた。

やめて、今の私精神面ぼろぼろだから、優しくされると惚れる。

とまあ、冗談はさておき、私は全力でルフィ君を追う。

…移動中…

ふぅ、着いた着いた。
今は、ルフィ君とフランキーの戦いが始まったようだ。結構スピード出したんだけどな、それでも追いつかなかったって、ルフィ君どんだけ超特急で来たのさ。

「はいはい！ちょっと待って～‼」

二人の間に割って入り、戦いを中止させる。

「オメェ…能力者かァ…、何者だァ？」
「A！」

フランキーが私に向かって攻撃を仕掛ける。私はそれをよけずに受け止める、これ以上この場を面倒くさくしたくない。

「麦わらが名前を知ってるってこたァオメェも、麦わらの仲間だな！」
「落ち着いてってばさ！まず今Ｗ7 で起きてることについて説明させて！」
「アン？何でそんなこと、オメェから聞かなくちゃいけねぇのよ…。今週のオレはスーパーに機嫌が悪ィんだぜ？」