百六十六話* ページ20
「おい、ウソップ…！テメェ、何やってんだ…ッ！！！」
急に入ってきたサンジは。ウソップ君の胸倉を掴み問いただす。
「落ち着きなさい！私にけがはない！」
今まで出したことのないような声色で、サンジを制する。
まじめな話だ、流石の私もふざけてらんない。
「A…ちゃん…」
「心配してくれてありがと、でも、まずその手ェ放して」
変わらずウソップ君の襟ぐりを掴んでいるサンジの手を指さして、離すよう命令する。
「…」
「…」
私の命令通りに離れた二人は、バツが悪そうに頭をかいている。
さて、これからもっと気まずくなるから覚悟し給え。
「説明する前に、これだけは言っておくよ。私は、この船も、キミ達も。かけがえのない唯一無二の家族のようなものだと思っている。」
…説明中…
「話は分かった。まぁ…ここでおれたちが何言っても始まらねぇんだからよ、W7で、大工たちに任せようぜ」
「…」
サンジの言葉にゆっくりと頷くウソップ君。
その様子を私は煙草をふかしながら見つめていた。
うまくいかないな。
自分が、情けないや…。
…W7到着後…
今私は、ガレーラカンパニーのところでアイスバーグさんと会話中だ。原作よりかなり黄金の量が多かったので、金額も跳ね上がり12億という大金を持ち歩ている状態だ。そのため、ウソップ君は終始挙動不審である。
「おかしい…このかばん、軽い。」
「え！？そんなはずは！だって私が持ってるのはちゃんと重いんだよ？」
「だったら持ってみろって！」
やばい…、原作通りになっちゃってる…！今まで何やかんやあって忘れてた…！
「あれ…う、ウソップ君がいない！」
「え！！？なんで!?」
「そいつって、もしかして長っ鼻か？」
その後、ルルさんからフランキー一家の言った方向を聞き、全速力でそっちに向かう。
お願い…まに会って…！！！
…移動中…
！！人だかり！しかもあの格好は！
うちの仲間になに手ぇだしてんだぁ〜〜〜！
「待てこらぁ〜〜！！あ」
やっちゃった。勢いに身を任せすぎて、制御ができず思いっきり一家を吹き飛ばしてしまう。ウソップ君が持っていた3億ベリーも一緒に。
ま、そんなことよりまずは安否確認だ！
「ウソップ君ッ！無事？！」
「か、金が…！」
鼻を折られ、ぼろぼろになったウソップ君がお金の心配をする。
無事なようだが、チョッパーに診てもらったほうがよさそうだ。
「そんなことより！君だ！チョッパーのところに行くよ！」
私はウソップ君を担ぎ上げ、チョッパーのもとへと駆けていった。
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シンア - 続き楽しみにしてます。 (2017年3月21日 23時) (
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年3月9日 22時
