百六十二話* ページ15
「んぁああ…待って、ちょっと待て…あぁ…ああ〜〜…」
大きく伸びをしながら、頭をかく青キジ。
ほんと図太い神経してんなぁ、この氷人間。
「あぁ…〜。今の状況、理解した。安心しろ、別におめぇたちを捕まえに来たわけじゃねぇから」
今度はあくびをしながらの言葉だ。
「というよりだ、いやぁ、ニコ・ロビン、いい女になっちゃってぇ。後ろの二人もなかなか可愛いじゃないのぉ、今夜暇？」
「なに口説いとんじゃノッポコラァァ！！」
女衆が口説かれ、サンジが激昂しながら突っ込む。
もう、余計なことはしないでほしいなぁ！サンジの手綱を握るのはなかなか難しい事なんだぜ？！
「ほ、ホントに捕まえに来たわけじゃないのね？！」
「お、おれは信じねぇぞ！」
ウソップ君とナミちゃんがビビりながら青キジに問う。
「だぁ〜から、さっきからそう言ってんじゃないの」
「相手が相手。私はこの人のことを信じるよ。」
そう言って私は能力を解除し、脱力する。
結構疲れるんだぜ？私の戦闘モード。
「だけどよ！油断させて攻撃する気かも！」「そんなことするんだったら最初から本気でかかってくればいい、そしたら私たちなんか簡単に捕まえられるもの」
私の言葉を聞いても、なおも信じきれない様子のウソップ君はかなり後方まで退き、パチンコを構えて固まっている。
相手が相手、臆病に拍車がかかるのも無理は無い。
そうして、私たちが会話を終えたところでボロボロの服を着た人が茂みの中から出てきた。
ぁあー、居たね。こんな人たち。
と、言うわけで。
今私はチョッパーの指示のもと、この人たちの治療を手伝っている。
んぅー、流石は我らが船長。人助けをするのに躊躇いがなぁい。
「よし！これで全員だな！」
「お疲れ！さすがだね！チョッパー」
「さすがだなんて言われても！別にうれしくねぇ〜ぞ！コンニャロ〜♡」
私に褒められて、体をくねくねと捩るチョッパー。
可愛いなぁ〜！もう！
「…何つーか、お前ら…ホントに海賊か？」
貴方に言われたくないな、私が知ってる中で最も海兵らしくない海兵の貴方には。
「あんたには言われたくない」ほーら！ナミちゃんも同意見だって！
…荷物整理後…
襤褸服の人たちが、つぎの島まで進むための荷物を見繕ってやっている最中に、私達と青キジはだいぶん打ち解けた。
「よし！これで全部だね！」「あぁ、これだけあれば当分は持つだぜ」
「たまには、労働もいいモンだ」「だな！」
海賊の一味にまぎれて何を言っとるのかね、海軍大将君。
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シンア - 続き楽しみにしてます。 (2017年3月21日 23時) (
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年3月9日 22時
