百六十一話* ページ14
おぉ？
おおおお？
「思い…出したっ…！！！」
あいつだ、また仮称神が私の中に入ってきやがった！
何だなんだなんなんだっ！
「大丈夫か？A？」
ルフィ君が倒れこんだまま動かない私を心配して声をかける。
おっといけない、また憤怒に駆られるところだった。
「大丈夫、ロビンさん、それと皆めーわくかけたね。」
「いいえ、そんなこと、誰も思ってないみたいよ？」
私の謝罪に事もなげに答えるロビンさん。
そして、ロビンさんに続き皆もそうだぞーと言ってくれている。
いやぁありがたいねぇ。
『おぉえっぇぷ…。なんだァオメェ。クッソ…きもちワリィ…！』
笛オトシゴが喋る。
え、喋れたっけ、この子。
『アン？聞こえてんのか？オメェ。』
「私だけ…なのかな？」
「いや、おれも聞こえてるぞ」
一番そばに居たルフィ君が答える。
よかった、私がまた狂ってんのかと思った。
皆が急に喋り出したオトシゴに注目するなか、オトシゴ君はフヨフヨと自由に動き回る。
気分が悪いのは治ったのかね？
『オメェの記憶食ってから、やけに調子がいいぜ。何でだろうな？』
私の記憶を食べた…つまり間接的に仮称神食べたってこと？
なるほど、それなら急にしゃべれるようになった理由も説明がつく。神の何かしらを口にしたものが新たな神に成る。なんてのはよくある話じゃあないか。
『まぁ、何にせよ。オメェらにゃ感謝してるからヨ。記憶は返したやらぁな』
「え、あ、ありがとう…？」
つい反射的にお礼を言っちゃったよ。
元はと言えばこの子が勝手にだねぇ…。
いや、私の場合は仮称神も一緒くたにして食べてくれたのだから、本当に救われたのか。
『カッカッカ、じゃあなァ！』
高らかに笑いながら、天へと昇るオトシゴクン。
その後ろ姿が光って見えたのは、昇りゆく朝日の為か、はたまた別の理由かは、私たちが知る由もないのであった。
…無人島到着後…
原作通り、チョッパーが先頭を行きそれに続き私、そしてみんなが続いてきている。
私はもう蒸気を纏って臨戦態勢をとっている。
そして、チョッパーが青きじにぶつかり、しりもちをつく。
その衝撃によって、目覚めた青きじに私は蒸気でいつでも攻撃できるようにする。
「あぁ？何だぁ？」
「…海軍大将！『青きじ』…！」
「海軍！？」「しかも大将！？？」
男衆が遅れて戦闘態勢をとる。
まぁ無駄な努力ではあるけれども、言わぬが花だろう。
「本当よ…！！」
「あららぁ、ニコ・ロビンじゃねぇのぉ…」
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シンア - 続き楽しみにしてます。 (2017年3月21日 23時) (
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年3月9日 22時
