百六話* ページ9
「貴様ァ、何故この俺様の城にいる！あのババアの助手か！」
「あー、まー…そんなよーなもんです」
適当に会話しつつ、馬鹿口に近づく。
見つからないうちに済ましてしまおう作戦は失敗に終わったが、私にはまだまだ別の作戦があ〜るのだよ。
「ほォ〜〜？じゃあお前も『医者』なんだな？」
「あーーー、そーーーですねぇ…。そうなっちゃいますかねぇ」
はい、完了。
作戦２、その名も透明の手でごり押し作戦。流石は無色無臭の蒸気の手、相手がバカなのもあってまんまと成功ってわけだ。
さぁて、あとは逃げるだけだぁね♪
「あ〜ばよぉ〜！とっつぁ〜ん！」
ん〜！このセリフ！！何かを盗んだ後に行ってみたいセリフナンバーワン！夢が一つかなった！嬉しい。
セリフと共に濃霧のように蒸気を立ち込めさせて、視界を奪う。いつも通りにその隙に逃げる算段だ。
「なっ！？おいっ！女！！？どこにいる！」
あはは、ものの見事に取り乱してーら。
さて、逃げに徹した私は面倒だぞぉ〜。覇気がないと絶対に摑まらないからね〜。
「くそぉ！あのカバ女めェ！！この霧はあいつの仕業か！」
苛立っている馬鹿を後目に、私は鍵を握り、逃げる。
しかし、さっきから聞こえてくるスゴイ音は何だ？
外でラパーンでも暴れてんのかなぁ？しかしそれにしては音が近いよーな気が…。
「うぉーーー！！Aちゅわ〜〜ん！！！無事かぁ〜！！？」
って、サンジ！？
その体型でどうやったらそんな音を出して走れるの！
「サンジ‼私は無事だから！落ち着いてぇ〜！」
私はなんとかサンジを落ち着かせるために、これまでに出したことのないほどの大声を上げる。
くそう、霧に紛れて逃げちゃおう作戦も失敗か！
「ああ！良かった！ハァ…ハァ…」
サンジが息切れしてるところ初めて見た…どれだけこの城内を駆け巡ったの…？
「お前はさっきのカバ野郎！さらにはさっきのカバ女も！！」
ほぉらー、馬鹿に見つかっちゃたよぉ。
「うるせぇんだよこの！反行儀(アンチマナー)キックコースッ！」
おお〜！！やるじゃん。サンジの蹴り上げをくらい、馬鹿は天井へと飛んでいく。
「すご〜い！さすがサンジだね！」
「それほどでも〜♡」
でもおかしい、さっきの轟音の正体はサンジのはずなんだけど、まだ音は鳴りやんでない。
もしかして、ルフィ君？
それだったらお笑い物だけど…。
「どこ行ったぁ〜！！邪魔口ィ〜〜！！！」
お笑い物でした…。全く家の男衆ときたら…。
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シーデン(プロフ) - 赤眼鏡猫さん» 連続ですみません。一つ書き忘れたもので。一応言っておきますと、パロディとして他作品のキャラクターを匂わすことはあれど、そのままのキャラクターとして出すと言うことはありませんのでご安心ください。 (2019年8月22日 19時) (
レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 赤眼鏡猫さん» コメント有難う御座います。えぇ、英雄王はあの金ぴかのことですネ。F○Oの某女神かどうかはお楽しみに。 (2019年8月22日 19時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
赤眼鏡猫 - えっ、ティ○マトォォォォ？！何でっ？！えっ、英雄王はギル○メッシュでしょっ？！F○O 要素だしていいのかよ？！この流れで行くとエル○ドゥとか出てくる感じ？！ 面白かったです!!! (2019年8月22日 17時) (レス) id: 7b6f9874b2 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ - 返事ありがとうございます。続き楽しみにしてます。 (2017年3月2日 8時) (レス) id: 16585850e1 (このIDを非表示/違反報告)
正実(プロフ) - とても面白いです！応援しています！ (2017年3月2日 0時) (レス) id: 448ee3eac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年2月25日 11時
