百四十四話* ページ47
「A…！？お前、あれ見えてるよな…！？おれが幻覚見てるわけじゃないよな…？！」
「ダイジョブ、私も見えてるよー。なんだろね、あのちっさいの。」
とまあ、一応はウソップ君に合わせているが、私はあの存在を知っている。
幻想の中の住人、船の妖精さんクラバウターマンだったっけな。
『・・・？・・・っ！・・・、・・・・・・！』
フードを被った子供のような姿の妖精さんがこちらに気づき、何かを語りかけてくる。
何を言っているのかははっきり言いって微塵たりとも理解できないが、必死に何かを伝えようとしているのだけは伝わった。
「…」
それはウソップ君も同じようで、さっきまで怯えに支配されていた表情は消え去り、目を見開いて妖精さんを見つめている。
「…メリー…なのか…？お前が…」
へぇ…！気付くんだ、ここで、フランキーに言われるまでもなく自分で。
なんか、自分のことでもないのに…嬉しいな…。
「A…寝よう。」
「んぅ？いいの？私は何だったらメリーの手伝いをする気だったんだけど？」
「いや、あいつさ、さっきおれ達見て何か言ったろ？それはたぶんさ、自分が直すから心配すんなって言ったんだと思うんだ。」
…神妙な面持ちで私に語るウソップ君。
これさ、もしかして、メリーの寿命について…。
いや、今言うのはやめておこう。
今語るべき真実ではない。
「なぁるほどねぇ、メリーのこと一番わかってるキミが言うのならそうなんだろうさ。おーけぃ、じゃあ床に就くとするかぃ」
こうして、私達はメリーから目を背け、寝袋へもぐりこんだ。
…翌朝…
「親切な奴もいるもんだな〜」「下手だけどな。」
ルフィ君たちが、メリーの変化に気づき呟く。
原作では必死にウソップ君が何かを見たんだと言ってたけど、今彼は黙ってミルクを飲んでいる。
やっぱり、あの時勘付いたな…。
…朝食後…
気持ちを切り替え、空島探索だァ！
ナミちゃんが『黄金調達班』と『脱出班』を手際よく組み分けして、今に至る。
私はルフィ君たちが森で迷子にならないように『探索班』についていく。
ナミちゃんの方は大丈夫だろうか…、まぁ、いざとなったら蒸気を溜め込んだダイヤルを空に向けて打ってもらうことになってるし、そこに私が駆ければいいか。
「よ〜し‼‼」
「「行くぞ〜〜‼‼」」
…数分後…
向かってきた蟒蛇には、罪はないが一応これ以上襲ってこないように私たちは敵わないと記憶させておく。
是非もない。
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シーデン(プロフ) - 赤眼鏡猫さん» 連続ですみません。一つ書き忘れたもので。一応言っておきますと、パロディとして他作品のキャラクターを匂わすことはあれど、そのままのキャラクターとして出すと言うことはありませんのでご安心ください。 (2019年8月22日 19時) (
レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 赤眼鏡猫さん» コメント有難う御座います。えぇ、英雄王はあの金ぴかのことですネ。F○Oの某女神かどうかはお楽しみに。 (2019年8月22日 19時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
赤眼鏡猫 - えっ、ティ○マトォォォォ？！何でっ？！えっ、英雄王はギル○メッシュでしょっ？！F○O 要素だしていいのかよ？！この流れで行くとエル○ドゥとか出てくる感じ？！ 面白かったです!!! (2019年8月22日 17時) (レス) id: 7b6f9874b2 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ - 返事ありがとうございます。続き楽しみにしてます。 (2017年3月2日 8時) (レス) id: 16585850e1 (このIDを非表示/違反報告)
正実(プロフ) - とても面白いです！応援しています！ (2017年3月2日 0時) (レス) id: 448ee3eac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年2月25日 11時
