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百三十三話* ページ36

「そんな、下らねぇものの為に!お前は命を投げ捨てた、全く、少し考えればわかるだろう!」

クロコダイルが宮殿の前で叫ぶ。

「…」

無言でクロコダイルへ技を放つルフィ。

「ッチ。聞かねぇか。馬鹿野郎が…!」

当然、覇気を使っていないルフィの拳は奴の顔の半分を砂に変えただけで、ダメージは与えない。
ルフィにとってこれは攻撃のつもりではなかった、ただ、もうしゃべるなという意思表示だったのだ。


「お前の目的はこの国にはねぇはずだ、違うか!その『仲間』とか言う存在を見捨てれば、迷惑な火の粉は降りかからねぇ!……全く!バカだテメェらは…!」

顔を砂に変えれれても尚饒舌なクロコダイルは、喋る。

そんなクロコダイルにルフィは静かに言い放つ。

「お前は何もわかってねぇ。」
「何…?お前にわかっていて、俺に理解できねぇもんだと?なんだそれは、友情ごっこの楽しさか?クハッハッハ!それはすまんな、解ってやれそうにねぇ!」


乾いた笑いを庭に響かせるクロコダイル。


「死なせたくねぇから『仲間』だろうがァ!!!!!」

ルフィ渾身の叫びが、クロコダイルの笑いをかき消すように響き渡る。


「…ッチ!人の忠告這聞いておくもんだぜ…!!」


地面に手を付け、指を鳴らすクロコダイル。
とたん、石畳の宮殿の庭に亀裂が入り、崩れる。

グランド・セッコにより、ここら一帯が砂漠に変わろうとしているのだ。



「覇気!ゴムゴムのぉーーー!!!」


いまだに武装色の覇気の名前を覚えられていないルフィ。砂に変わりつつある地面を蹴り、クロコダイルに突進する。


「もう遅いッ!!!砂嵐・重!!!」

本来、広範囲に広がるはずである砂嵐を一点の実に集中させ、凄まじい破壊力を持つ砂の爆弾を掌の上で作り上げ、向かってくる小僧へと投げつける。

手のひらから離れた瞬間、砂嵐は膨張し、爆発する。
たかが一介の海賊小僧ごとき、その信念ごと塵芥が如く打ち砕く。


「ゴムゴムのぉーーーーーー!!!」

ハズだった。
砂嵐の中をあえて直進し、血まみれになりつつも構わず技を繰り出すルフィ。


「火拳銃(レッド・ホーク)‼‼」
「・・・!!!」


覚えたての技。『火拳銃』が炸裂し、どこかへ飛んでいくクロコダイル。

「お前がどこの誰だろうが…、おれはお前を超えていく‼‼‼」


決まった。さすがは主人公。我らが船長である。

『麦わらの一味』ルフィVS『バロックワークス』Mr,0クロコダイル


大勝利。

百三十四話*→←百三十二話*『----------』



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シーデン(プロフ) - 赤眼鏡猫さん» 連続ですみません。一つ書き忘れたもので。一応言っておきますと、パロディとして他作品のキャラクターを匂わすことはあれど、そのままのキャラクターとして出すと言うことはありませんのでご安心ください。 (2019年8月22日 19時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 赤眼鏡猫さん» コメント有難う御座います。えぇ、英雄王はあの金ぴかのことですネ。F○Oの某女神かどうかはお楽しみに。 (2019年8月22日 19時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
赤眼鏡猫 - えっ、ティ○マトォォォォ?!何でっ?!えっ、英雄王はギル○メッシュでしょっ?!F○O 要素だしていいのかよ?!この流れで行くとエル○ドゥとか出てくる感じ?! 面白かったです!!! (2019年8月22日 17時) (レス) id: 7b6f9874b2 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ - 返事ありがとうございます。続き楽しみにしてます。 (2017年3月2日 8時) (レス) id: 16585850e1 (このIDを非表示/違反報告)
正実(プロフ) - とても面白いです!応援しています! (2017年3月2日 0時) (レス) id: 448ee3eac2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シーデン | 作成日時:2017年2月25日 11時

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