百三十一話* ページ34
遠くで雷鳴が轟いた、ナミちゃんだね。
はは、勝ったらしい。
なら、私も唯では負けてらんないねぇ！
「小娘、テメェ…覇気を…？！」
「どう？私の覇気の味は？」
心底うっとうしいといった表情を見せる砂ワニ。
溜息を吐いて渇きの右手を上げいっきに振り落とす。
死ぬか、死んでたまるか！
たとえ、燃え尽きたとしてもッ！
「
体のすべてを使い、高温蒸気の爆発を起こす。
私に殴られたことにより、驚きで固まっていた砂ワニは逃げれずに爆風をもろに食らう。
私のすべてが燃焼されていく。
体の先端から徐々に感覚が消えていく、これが燃え尽きる感覚…。
―――――――――――――
爆風が治まり、私はその場に倒れる。
やはり予想してたが、体の自由が利かない。蒸気にもなれない。
「…カハッ！…小娘…が…！」
ぼんやりと、人影が見える。
砂でダメージを軽減させたか。私のすべてを使っても…砂ワニは倒れずに血を吐くだけだった。
「まさか…お前のような奴に、俺がダメージを受けることになろうとは…」
私のぼやける視界に、ゆっくり近づいてくる砂ワニの他に、勢いよく何かが入ってくる。人…か？
…！ルフィ…君！
ハ、ハハハ…結果、予想通り時間稼ぎにしかならなかったが…。それでいい、それこそが、私の、私たちの勝ちだ…！完全なる勝利だ…！
「クロコダイルーーーーっ！！！！！」
「麦わらのルフィ！？何故生きているッ！」
あーー。もう目を開けているのも億劫だ…。寝るとしよう。
後は、託したよ…ルフィ君…。
「…！何故！どうやってあの傷で流砂から…！」
「！A！無事か！？」
ルフィ君の呼びかけが最後に私の耳に届く。
しかし、悲しいかな私の意識は声を発することもできぬまま消えていく。
――――――――――――――――。
「許さねぇ…！」
「何故、何故死なねぇ！体を貫き！砂の墓に埋めた！何故そうまでして助かろうとする、立ち向かってくるんだ！」
クロコダイルは柄にもなく吠える。
その様子を、しっかりとその血走った双眸で捉えながら拳を鳴らすルフィ。
「まだお前から返してもらってねぇ…！」
「返す？何をだ？奪ってきたものはいくらでもある。金か、名誉か。それとも雨か？」
「国…！仲間！！」
「…何を言い出すかと思えば下らねぇ！お前には関係の無いことだろうが、他人の為に、お前は自分の命を捨てると言うのか？！」
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シーデン(プロフ) - 赤眼鏡猫さん» 連続ですみません。一つ書き忘れたもので。一応言っておきますと、パロディとして他作品のキャラクターを匂わすことはあれど、そのままのキャラクターとして出すと言うことはありませんのでご安心ください。 (2019年8月22日 19時) (
レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 赤眼鏡猫さん» コメント有難う御座います。えぇ、英雄王はあの金ぴかのことですネ。F○Oの某女神かどうかはお楽しみに。 (2019年8月22日 19時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
赤眼鏡猫 - えっ、ティ○マトォォォォ？！何でっ？！えっ、英雄王はギル○メッシュでしょっ？！F○O 要素だしていいのかよ？！この流れで行くとエル○ドゥとか出てくる感じ？！ 面白かったです!!! (2019年8月22日 17時) (レス) id: 7b6f9874b2 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ - 返事ありがとうございます。続き楽しみにしてます。 (2017年3月2日 8時) (レス) id: 16585850e1 (このIDを非表示/違反報告)
正実(プロフ) - とても面白いです！応援しています！ (2017年3月2日 0時) (レス) id: 448ee3eac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年2月25日 11時
