百二十五話* ページ28
この私の蒸気で砂ワニを止めていられるのも持って数分。
その前に、致命傷でも与えることができれば上々でしょうとも！
さぁて、次弾装填…！
今度はそのこめかみ…射貫いてやる。
「フォイヤッ！」
「…ッ…！」
着弾…が、またしてもこめかみは外れたか！
意外とムズイなこれ…！
「小娘ェ…！」
しかしぃ、ダメージはちゃんと蓄積されているようだ。
口の端から血を垂らしている。
まだまだ、追撃の手は休めないっ！
鰐の皮は高く売れるっていうからな。お前の化けの皮も！さぞ高く売れるだろうぜ！！！
今度は二連射だ、下手な鉄砲なんとやらってね！！
「てぇいッ！」
「なめてんじゃ…！ねぇよ‼‼」
その怒声と共に、砂ワニの体が動く。
くそっ、拘束が機能してない！て〜ことは…、蒸気結界が完全にアイツに吸収されてしまった…！
「…チッ。俺のコートを汚しやがって…。」
苦虫を噛み潰したような顔で自分の血を見つめる砂ワニ。
「だが…、許そう。お前の健闘に免じてな…。」
そう呟くと、砂ワニは手のひらを掲げる。
砂嵐か…、グランドセッコか…。
「…」
「ッとぉ！」
無言で自分の手を飛ばした砂ワニ。
まさかのロケットパンチ！驚いた…もう少しでつかまれるところだった…！
「…」
ん…？何だ？
砂ワニの手が空中で制止する。
「…！ヤな予感ッ！！」
回避を試みた私だったが、時すでに遅し。
奴の手を中心に砂嵐が巻き起こる。
ちくしょー！あと少し…ルフィ君が来るまでは何とか持ちこたえなくては…！！
こうなったら最終手段だ…！
「THEミスト！」
私を中心にして、蒸気の旋風を巻き起こす！
ここで力全てを出してやる、受け取れ砂ワニぃ！！
―――――――――――――
「クハハハハ…！手こずらせやがって…！終わりだ…！」
視界が晴れると、アイツは何ともなく、ダメージも受けてない様子だった。
まさか旋風全てを飲み込むとは。想定以上だ、なめてたなこりゃ。
「…」
ゆっくりと、失った体力を回復させるようにこちらに向かって歩いてくる砂ワニ。
いいさ、もっと時間をかけな。
「惨めだな、小娘」
私の首をつかみ持ち上げる砂ワニ。
蒸気になろうにも体力がないし、仮になれたとして奴に吸収されるのがおちだ。
「クロコダイル‼」
最後の一撃のつもりで、覇気を纏わせた拳を繰り出す。
その拳はきっちりと奴の顔面をとらえた。
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シーデン(プロフ) - 赤眼鏡猫さん» 連続ですみません。一つ書き忘れたもので。一応言っておきますと、パロディとして他作品のキャラクターを匂わすことはあれど、そのままのキャラクターとして出すと言うことはありませんのでご安心ください。 (2019年8月22日 19時) (
レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
シーデン(プロフ) - 赤眼鏡猫さん» コメント有難う御座います。えぇ、英雄王はあの金ぴかのことですネ。F○Oの某女神かどうかはお楽しみに。 (2019年8月22日 19時) (レス) id: f1f9c9e809 (このIDを非表示/違反報告)
赤眼鏡猫 - えっ、ティ○マトォォォォ？！何でっ？！えっ、英雄王はギル○メッシュでしょっ？！F○O 要素だしていいのかよ？！この流れで行くとエル○ドゥとか出てくる感じ？！ 面白かったです!!! (2019年8月22日 17時) (レス) id: 7b6f9874b2 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ - 返事ありがとうございます。続き楽しみにしてます。 (2017年3月2日 8時) (レス) id: 16585850e1 (このIDを非表示/違反報告)
正実(プロフ) - とても面白いです！応援しています！ (2017年3月2日 0時) (レス) id: 448ee3eac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年2月25日 11時
