三十五話* ページ36
「ここは…レストランなんだろ…？飯を、持って…こい…。」
「お客様、『ヘボイモ』恐れ入りますが、お代金はお持ちで？」
パティがけんかを売る。てゆーかヘボイモって何さ。
その前に言った『イカ野郎』は完全な侮辱の言葉だけどヘボイモってそれに値する言葉なの？
ヘボいお芋。うぅむ…どうもピンとこないなぁ〜。
「おいルフィ！どこ行くんだ」
「ししし！いいやつ見つけた！！」
あー、ほんと思い立ったが吉日なんだからールフィ君はー。
サンジを見つけたルフィくんがそっちに向かっていく。まさに一目ぼれってやつ？
「私がついていくよ！」
「ああ！Aがついてくれるなら安心だ！」
んふふ〜！この一味での私の信頼も確かなものになってきたねぇ！嬉しい限りだ！
…移動中…
今はルフィ君と一緒にサンジを勧誘しているとこ。
まぁ勧誘というか、自己紹介を終えたとこぐらいなんでけどね…。
「Aさんかぁ〜！いい名前だなぁ！」
「あはは、そうかね？」
「なぁお前！俺の仲間になってくれ！一緒に海賊をやろう！」
「断る。俺はこの店で働かなきゃいけねぇ理由がある」
こりゃまぁ、きっぱりと断られたもんだ。流石はサンジ、頑固なのは親譲りかな？
「断る！」「な、何をだ」
「お前が断るのを、俺が断る！」
出たぁ〜、ルフィ君クオリティ。これについてこれる人は、そう居ないだろう。
「な…っ、お、お前めちゃくちゃだな！ちっとは俺の言い分を聞け！」
ほら、サンジも若干言葉に詰まった。
「じゃあ理由は？」「何でお前に言わなくちゃいけないんだ」
「お前が聞けっつたんだろ〜？」「バカ！俺が言いてぇのは！俺の言い分を聞き入れろっつてるんだよ！このクソ麦わら野郎！」
「なに！？麦わらを馬鹿にすっとぶっ飛ばすぞ！！」
サンジとルフィ君がショートコントを繰り広げる。
ううん、これは止めないいと喧嘩に発展するねぇ〜。いかんいかん、暴力沙汰は極力NGだよ。
「まぁまぁ、おちついて？」「はい♡ 落ち着きます！」
「なァ…話割ってすまねぇんだが…」
「なーに？」「なんだ」
おぉっと、ギンいたんだった。忘れてた。
「アンタら、海賊で、今からグランドラインに行くのか？」
「おぉ！コイツもな！」「だから行かねぇっての！」
偉大なる航路…。思えば思うほどかっこいいよね。
「悪ぃ事ァ言わねぇ、それだけは止めとけ。あそこはまさに地獄だ！！俺達ァグランドラインから命辛々逃げてきたから解る！」
「そうか。」
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年1月17日 21時
