【ONE PIECE】麦わらとのんき女の航海日誌 (ページ32)

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三十一話* ページ32

―――ここから二話ほどはオリジナルの話ですのでとばしてもらってもなんら支障はありません――――

…航海中…

次目指す場所はバラティエ…ではなく、スチール島という島らしい。原作ではなかったよね？そんな島。
「皆！島が見えてきたわ！」

ナミちゃんの呼びかけでそれまでだらけていた皆が一気に活気づく

「肉肉！！肉あるかな！」「酒も忘れるなよ」

うー、いつも通りの二人。
食料が無くなった殆どの理由はキミたちにあるんだよぉ～、全く…。

「しっかし、カヤからもらった食料がこんなにはやく底をつくとはなー。コイツらほんとに化け物だぜ」
「ほんとよ！だからこの島でたっぷり補給しなきゃ！」

…上陸中…
「おぉう！客人！スチール島へようこそ！ここぁ鉄みてぇな岩しかねぇが、まぁ！ゆっくりしていってくれや！！」

鉄のような岩と聞いてゾロが反応する。
なるほど、ここで修行する気か。

ルフィ君は敵が居ても居なくても修行できるけど、ゾロの場合はイメトレしかできないもんねぇ～。やっぱり試し斬りとかはしたくなるよねぇ。

「なぁ、その岩少しもらってもいいか？」
「あぁ、構わねぇが、生憎専用の削岩機が壊れててな…。小せぇのなら、店で売ってるんだが…」

「なぁに『これ』で十分だ」

ゾロが刀を見ながら言う。何そのかっこいい言い方、私も今度真似しよ。

それから各自必要なものを買いに行くためバラけて島を回ることになった。
ちゃんと制限付きで。
まぁ私は、特に欲しいものはないからゾロの様子を見ているわけだけど。

…移動中…

「鬼斬り！」
ゾロ渾身の斬撃も岩を削るだけで、斬るには至らなかった。

まだ『呼吸』にはたどり着いていないみたい。カバジと戦った時も思ったけど、完全に力で押してるね。まだ豪だけで柔がないや。

「くそ…まだ…力がたりねぇか」
「ゾロ、鉄を斬るには力押しだけじゃだめだと思う。」

さて、どうアドバイスしたものか…。原作ではミホークと、Mr,1との戦いで習得するんだよね。

「Aか」
「ゾロ、刀ってさ、力だけで済むほど簡単なものなの？」
「何？」

ここでやるべきは、固定観念の融解だね。

「刀に通じてねぇお前が、おれに言うか」
「だからこそよ？素人目から見た方が分かることもある。視野を広げてみて、何かわかるかもしれない。それでも、何も掴めない様だったら、それこそ刀に聞けばいいんじゃない？」

「…。」

おぉっと、無反応…。
これは聞き入れてくれたのかな。