二十五話* ページ26
「ピストル抜いたからには、命かけろよ」
ピストル(パチンコ)に手をかけたウソップ君をみて、ルフィ君が凄む。いつもあんなお気楽船長のくせに、こういう時は本当にかっこいいんだから…。惚れるぞ。
「ウッ…！」
「そいつは脅しの道具じゃねぇって言ってんだ。」
「お前の前にいるのは本物の海賊だぜ？」
ゾロもその脅しに便乗し、腰に掛けてある刀に手を置く。
「こ、こええ。さすが本物の海賊だー」
はいケーオー、五分も掛からずにウソップ君はギブアップだ。腰を抜かして白旗を振る。
「にしし、まぁ受け売りだけどな！シャンクスの！」
「シャンクス？お前あの赤髪を、あの大海賊団を知ってるのか！」
あぁ、そっかそっか。ルフィ君はフーシャ村でヤソップと面識あるんだよね、確か。
「おう！ヤソップ、お前の父ちゃんだろ？」
「え？そ、そうだけど」
この様子は、お父さんの事あんまり知らないんだねウソップ君。まぁ、電話が各家族に数個必ずある『あっちの世界』とは違うこの世界では中々連絡手段が取れないだろうね。
その後、ヤソップさんの事や赤髪海賊団の話をしながら食堂に向かった。
「そんなにすごい海賊団にいるのか！親父は！」
「おぉ、それに狙撃の腕もすっごかったぞ！」「かの赤髪の部下で、狙撃の名手ヤソップ。結構轟いてるよ、その名前」
「ひゃぁー、すげぇな親父！おれもいつか親父に追いついて見せるぜ…！」
食堂に着いてからも色々話したが、カヤさんの話を振ると、ウソップ君はバツが悪そうに屋敷に行ってしまった。ルフィ君は全く気にせずお肉を食べている。私も林檎食べよ。
「ウソップ海賊団参上！キャプテンをどこへやった！」
「うんまかった〜！肉〜！」
このルフィ君の台詞により、青ざめる子供たち
「お前らのキャプテンなぁ…食っちまった」
それにしてもこのゾロ、ノリノリである。
どれ私も乗っかろう。
「あまり歯応えはなかったねぇ…お次は瑞々しくて美味しそう♪」
「「ギャーー！鬼ババ〜！」
「何でアタシを見て言うのよ！？」
あぁ〜楽し、子供って純粋だからな〜。揶揄うのは楽しいや。
それから子供たちの誤解を解き、屋敷の前まで来た。
すると…
「困りますねぇ、勝手に屋敷内に入ってもらっては。聞けばウソップ君、君の父親は海賊だそうだね、全く親が親なら子は子だな。」
ムカつく。今倒してしまおうか。
「あぁ、そうだ。海賊だ、だかな！俺はその事に！海賊の子であることに誇りを持っている！！」
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年1月17日 21時
