【ONE PIECE】麦わらとのんき女の航海日誌 (ページ25)

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二十四話* ページ25

ルフィ君が原作より圧倒的に早くバギーを倒しちゃったから
町長が目覚める前に島を出ることになった。

「はぁ！？なんですってぇ！？半分置いてきたぁ！？何で！？あれはアタシのよ！」
激昂するナミちゃん。そりゃね、盗みとはいえ命懸けて稼いだお金だものね。

「でもよぉ！壊れた村を修理すんのに必要だろー？」
「それでも限度ってものがあるでしょ！」
「まぁまぁ、せっかくの出航なんだから。ね？」

取敢えず、ナミちゃんをなだめ。ナミちゃんを引き入れた麦わらの一味は小ぢんまりとした小舟に乗り込み、出航する。

…航海中…

「まず船員と大きい船！こんな小舟じゃ『グランドライン』なんて絶対無理だわ」
「次の島に小さな村があるよね、そこでどうにかしないとね！」

「音楽家はいるよなー。」「音楽家ぁ？そりゃいい、はっはは！」
ゾロとルフィ君は全くこっちの話を聞いてない
ナミちゃんの苦労が少しずつわかってきた。

あ、そうだ。今ちょうどいいしギア２誕生の秘話聞いておこうか、知っておいて損はないでしょう。

「ねぇルフィ君、バギー倒した時のあの凄い技さ」「あぁー、あれな。おれにもよく分かんねぇんだよなぁ～。アレ。Aみてぇに煙でねぇかなぁって、腕振ってたら勝手になった。」

えぇ…そんな理由？何かしょうもないというか…ルフィ君らしいというか…。

「バギーと戦ってる時に？」「いや、その前。で、あいつすっげー頭に来たから、それやろうと思った。」

成程、ちゃんとあの時は怒ってたのね。あの場面の裏側でこんなのんきなこと考えてたのかと思ったよ…。

「じゃあ、次戦う時にもっと見せてみて。私が分かるかもしれない」
「おぉ、よろしく頼む！！」

ホントはもう知っているのだけれど、一応話を合わせておく。

…航海中…
「いやー！久しぶりの陸だ～！」

本当に久方ぶりの陸地である。シロップ村までこんなにかかるとはおもわなかったな。
などと考えているとウソップ君がパチンコを飛ばしてくる。

「危ない！スチームクッション！」
蒸気の風圧でパチンコ玉の威力を消す。

「Aの能力って応用力すごいわね。」

ナミちゃんがほめてくれた。わーい。

「お前ら！これ以上この島に入って見ろ！八千人の部下が黙っちゃいねぇぞ！」

ガサガサガサッ
ウソップ君の台詞と共に旗があがる。

「八千人？！すげぇ！」
簡単に信じるルフィ君。単純。

「嘘だな」
「ば、バレた！」

嘘に気付かれたウソップ君がパチンコを引く。