十五話* ページ16
「ルフィ君、刀。ちょいと失敬！」
ルフィ君から半ば強引に奪い、縄を切る。意外と重いんだね、刀って。あれを口で持つとか…どんだけの顎の力よ…。
「刀は返してもらった。」
「おうっ！じゃあ、お前はおれの仲間だな！」
ルフィ君のイノセントな笑いをみて、ゾロはため息と共に言葉をこぼす。
「ったく、しょうがねぇ。ここでくたばる位なら、なってやろうじゃねぇか！海賊に！」
「良し！その言葉が聞きたかった！」
こうして、目出度く『麦わらの一味』の二人目の仲間の完成である。
「…死刑囚を…よくも。良いだろう、このおれ直々に殺してやるわァッ！！」
部下の不甲斐無さに痺れを切らしたのか、『斧手のモーガン』の出動である。
ブゥンッ！
「ッと危ない！」
「オラァ！！」
ブゥウンッ！！
「よっと！危ねぇなぁ！おっさん！」
力任せでありながら、中々隙を見せ無いモーガン。こっちは防戦一方だ。
ブゥウウンッ！
「ハァツ！」「グゥッ！」
キィイ！
刃物と刃物がぶつかり合い、かな切り音を響かせる。
ゾロがモーガンの動きを止めたのだ。良くあの攻撃を止めたなぁ、流石未来の海賊王のクルー。
「いまだ！ゴムゴムのォ！」
一瞬の隙を逃さず、ルフィ君が技を繰り出そうとするが、後ろから聞こえてきた叫び声によって止められる。
「おい！こっち向けぇ！こいつがどうなってもしらんぞぉ！！」
ほいきた、キノコがコビー君に銃を突きつける
これは私の出番だ。銃は火薬を使う。即ち、火薬がだめになればそれでオーケー。
「…」シュー…
私は、蒸気を銃口から入れて火薬に水分を吸わせる。
よしよし、ルフィ君も私の行動に気付いたようだ。コレで気兼ねなく戦える。
「おい！こっち向けっていってんだよ！」
「へへ…」
ルフィ君はキノコの威しに、にやけ笑いで応える。私の行動を見てたから。
それにゾロを心から信頼しているから。
「ウォオオアァッ！！！！」「ふんっ！！」
モーガンの斧を、ゾロの刀が弾き、その隙を今度こそルフィ君がつく。
「ゴムゴムのォ！！ライフルゥ！」
ドズッ！！
決着ゥ！
「ひぃ、ひゃあぁぁああ！」
自分の親が倒されて、泣きながら逃げていくキノコ。まさに哀れ。
それから、優しい海兵たちに小舟を貰い海へ向かい、無事出航ってわけだ。
「じゃーなー！」
「皆さん、お元気で！！！」
初戦闘、そんなこんなで海軍基地編、無事終了！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 470人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シーデン | 作成日時：2017年1月17日 21時
