十三話* ページ14
「仲間ぁ？」
「ああ！そうだ！一緒に海賊をやろう！！」
ルフィ君が満面の笑みで言うのに対し、ゾロは不機嫌という言葉を体現したような顔で返す。
「断る」
「あ、そっか〜縛られってから動けねぇのか！待ってろ今ほどいてやる。」
ルフィ君には断るという言葉は届いていないようだ。ここはなんか面白そうだし、私は傍観に徹しよう。
「で？縄を解いてやるから仲間になれってか…？」
「ま、そういうことになるな」
あ、そうゆうことは普通に認めるのね。ルフィ君。まぁホントの事だし？仕方のない事だぁね。
「なら結構！お前に解いてもらわなくても、俺は1人でここから出る！」
「……そーか」
およ、意外と潔し。ゾロの覚悟の決まった顔を見たからか、ルフィ君はさっぱりとこの場を去った。
第一場面終了！
さてと、ここからあの女の子にキノコの話を聞きに行くと。
・・・移動中＆お話聞き中・・・
「つまり？あのキノコ頭は、ゾロと約束しておきながら、それを守る気はなかった。と？」
「いくら極悪人だからと言って…人の命を弄ぶなんて…！」
コビー君の中で、海軍のイメージが崩れる音が聞こえるような気がする。
まぁ、実際問題元の世界と同じで権力との癒着やら賄賂やらドロドロとしたものであるってのは、想像に難くない。
あの鉄顎さんとへっぽこキノコはその典型であろうさ。
「やーっぱり！あいつはいいやつだったんだー！」
話を聞き終え、各々感想を言う。
「んーーー！ったく！今日は気分が悪いぜ、おい。お前だお前、早く俺の飯を持ってこい。……は？何を、だと？んなもんいつも俺が頼んでる定食に決まってんだろ早くしろ木偶！親父に言うぞ！」
白いセーラー姿の人を恫喝しながらへっぽこキノコがお店に入ってくる。
嫌な奴だなァ……。
「あぁムカつくぜ。……そうだ、あの緑頭……ゾロとか言ったか？アイツの処刑日……明日にしよう。そうだ、そうしよう！っひぇっへっへ！あいつのひでぇかおが目に浮かぶぜ！」
「…！」
原作通りルフィ君は、殴るため予備動作に入る。
よし！私も！！
「おお？何だ？さっきの不気味女とよく分かんねぇガキじゃねぇか。っけ、お前らがいるんだったら別の店にするか……」
店を出ようと、立ち上がるキノコの顔に二人の拳が向かう。
「えいっ！/ふんっ！」」
クリーンヒーット！
私たちの拳はきっちりとキノコの顔面を捉えた。
「「この人/こいつ、屑だ！！」」
わーお、キノコ気絶しちゃった。
さすがにダブルパンチはきつかったかー。
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年1月17日 21時
