四十二話* ページ43
「我が名ジュラキュール・ミホーク！貴様が死ぬにはまだ早い。己を知り…世界を知り！！強くなれ！ロロノア！俺は先幾年月でも、この最強の座にて貴様を待つ！！この剣を越えてみよ！この俺を！越えてみよ！ロロノア・ゾロ！！」
ゾロが倒れ、治療しているのを見て、ミホークは自分の刀を掲げ叫ぶ。
「鷹の目にここまで言わせるとは……」
そばにいたゼフさんが、感嘆の言葉を漏らす。
当り前よ！！私たちは未来の海賊王とそのクルーなんだから！
「貴様らは何を目指す」
ミホークがルフィ君の方に向き直り、聞く。
答えはもちろん！
「海賊王。」
「私は付添人だ。」
「……。険しき道ぞ、この俺を越えることよりもな」
ニヤつきながら言われると何かカチンとくるな。
こういったやり取りをしていると、向うの方からかすかな声が聞こえてくる。
「ルフィ、聞こえるか……？俺が世界一の剣豪にくらいならねぇと、お前が困るんだよな……！」
「アニギィ！もう喋らねぇでくれ！」
ゾロだ。
ゾロが話すことすら難しい状態なのにも拘らず、一言一句噛みしめるようにこちらに向かって宣言する。
「俺はもう！二度と敗けねぇから！！！文句あるかぁっ！！海賊王……っ！」
唯一残った誓いの刀。
『和道一文字』を精一杯高く掲げ、告げる。
自分の道にもう敗北という文字は刻まないと。
「ししし！ない！！」
「いいチームだ。また会いたいものだ……お前たちとは」
そして、ミホークが去りクリーク海賊団との戦闘に移る。
「ルフィ君！こいつらには遠慮はいらない！もし疲れても私がケアしてあげる！！存分に暴れてきて大丈夫だからね！！」
「よっしゃ〜！行くぞ〜！」
私たちが雑魚を蹴散らしているとパティたちが足漕ぎの機械に乗ってやってくる。
「出動！バラティエ海戦兵器！ガマ頭一号！」
「死にたくねぇやつぁ裸足で逃げ出せ！」
全く、こっちがシリアスな雰囲気に浸っているときに…。正直それ格好悪いよ〜。
「かっこいい…！欲しい…！」
えぇー、これが世に言う『男のロマン』なのかなぁ？よくわかんない。
まぁその『ロマン』の戦績は全く持って何もしていないわけなんだけどねー…。
「アー、下らねぇ余興だったな。もういい、おいテメェら。宣言してやれ…！その船はすでに！クリーク海賊団の物になったと！！」
「ウォオオオォーーー！」
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作者名：シーデン | 作成日時：2017年1月17日 21時
