同僚 ページ8
今日、会社の同僚が最近の私がミスばっかりという話を聞いてか、話しかけてきた。
ちょうど良かった。捏島は鬱と仲が良かったから何か聞いているかもしれない。
捏｢A最近調子悪いみたいやん？大先生関係か？｣
｢ようわかったな。鬱が家からおらんくなったんやけどコネさん知らん？｣
捏｢…へぇ。大先生がなぁ。すまんけどどこにおるんかは知らん。｣
｢…そっか。｣
捏｢あーでも、探さん方がええかもしれへんで。勝手にいなくなるゆうことは、探して欲しくなかったんやろ。｣
｢…もう嫌われててもいいからもう一度会うって決意したんや。｣
捏｢…はぁ、そんな覚悟持っとるんやったらええわ。｣
捏｢俺から出せる情報はもうないけど、もしかしたらショッピ君やったら何か知っとるかもしれへんな。大先生、ショッピ君のこと可愛がっとったし。｣
｢そうか。｣
｢ありがとう。じゃあね。｣ﾀｯﾀｯﾀｯ
捏｢行ったか…｣
捏｢…真実の先が何時も幸せやとは限らへん。偽りの中にも幸せはあるもんやで。｣
捏｢まぁもう、言うてもしゃぁないんかもしれへんけどな。｣
捏｢俺はAが、それでも真実を知りたいなら、とことん応援するわ。｣
恋をしたのは彼女が初めてだった。
彼女が大先生の物になった時、思いを伝えられなかったのを後悔した。
だから、
大先生がいなくなったと聞いてちょっとだけ、チャンスと思ってしまった。
だけど君は真っ直ぐな目で嫌われてもいいと言ったから。
それ以上、言えなくて。
捏｢ほんまは、大先生の居場所も、なんでいなくなったのかも、知っとるって言ったら君は怒るんやろうか。｣
捏｢俺には最適解がまだ、分かっとらんから。｣
これは、最後の反抗心。
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作者名：黒猫と白猫 | 作成日時：2021年8月13日 0時
