＊ ページ15
紫耀side
海「廉にぃはっ…」
「まだ処置室に」
優「そっか、、紫耀怖かったな。でもありがとう」
その言葉にぶんぶんと首を振った。
弟の命を守るために当たり前。
だけど、流石にあの場面に出くわしたのは怖かった。
それに、廉大きい発作は起こしたことはあるけど
心臓が止まるほどの発作を起こしたのは初めてで
家族全員、怖いって言うのは同じだと思う。
勇「早く出てくると良いいよね…」
「うん…廉の顔を見て安心したいよね…」
そう、たとえすぐに意識が戻らなくても
回復に何年と時間かかっても、今は廉の顔を見て安心したい。それだけだった。
＊
＊
＊
どれくらい待ったのかな…
体感は3時間。けど、実際スマホを見ると1時間しか経ってなかった。
先に出てきたのは櫻井先生で
何やら紙を挟んだバインダーを持って出てきた。
櫻「お父さん、廉の今の状態は決していい状態とは言えません」
優「っ…」
櫻「かといって、今の医学では廉を救える方法はなくて…」
悔しいけど、そうなんだよね。
今の医学じゃ廉の病気を治すことは難しい。
それは廉が小さい頃から言われてきたから、慣れてるって言うとおかしいけど
その言葉自体は聞きなれてるんだ。
櫻「本当に申し訳ないですっ…」
そう言って深々と俺らに頭を下げる先生。
先生は決して悪くない、もちろん廉も。
誰が悪いかと決めるのならば、俺は病気だと思う。
優「先生、謝らないでください」
そう言って父さんは先生にそう言ってる。
櫻「それで…今の廉の心臓の動きが弱ってて…それを助けるために、この特殊な機械を入れて動きを助けないといけなくて…」
そこに書かれていたのは、聞いたこともない
難しい機械の名前に、その下に書かれてる術式。
これで廉が助かるなら…
少しでも楽になって、また一緒に生活できるなら…。
これも言葉にはしなかったけど、家族全員同じ想いを抱いたと思う。
優「お願いします！これで、廉を助けられるなら…」
そう言って父さんは櫻井先生が持ってきた書類に
名前を書いて同意した。
優「廉の事…よろしくお願いします」
櫻「もちろんです。廉を助けます」
それからこの手術はかなり時間がかかるらしく
でも、手術が終わるまで家族は帰ってはいけない決まりになってるらしく
俺らは「家族室」と言われる、手術を待つ家族が待機する部屋に
案内してもらってその部屋で交互に仮眠を取りながら待つことにした＿。
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黒瀬優花(プロフ) - ブロッコリーさんさん» ブロッコリーさん、こんばんは。コメントくださりありがとうございます！そして中々更新出来ずにいるにも関わらず読んでくださりありがとうございます。ゆったりではありますが更新再開できるように頑張りますので、もう暫く待ってて下さると有り難いです。 (4月9日 18時) (
レス) id: 37fcb029c3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッコリーさん(プロフ) - 結構夢中になって読んでた もしまた時間ができたり気が向いたら続編を書いて欲しいです！ (4月8日 22時) (レス) @page32 id: a90091c360 (このIDを非表示/違反報告)
みぃみぃ(プロフ) - 私はこの先もこの小説みたいです。話の展開のテンポが良く、あっという間に見終わってしまうので何周もしてるので無くなるのは寂しいです。他Gファンですが、あのニュースには衝撃を受けました。落ち着くのも時間がかかると思いますが更新を楽しみに待ってます。 (2022年11月6日 22時) (レス) @page28 id: 4a06696770 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - はるきさん» はるきさん、お返事が大変遅くなってしまい申し訳ないです汗最新話、読んでくださりありがとうございます。はるきさんから頂いたアイディアをもとに制作させていただきました。元々平野君にはそういう立ち位置についてほしかったので。今後もよろしくお願いします。 (2022年9月27日 11時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 黒瀬優花さん» 最新話、見ました。まさかの紫耀くんが会社を辞めて大学に入り直すと言う展開は予想外で驚きでした。確かに家族の中に医療に詳しい人がいたら心強いですね。紫耀くんには是非大学を頑張っていつか廉くんの病気を治して欲しいです。今後の展開がどうなるのかが楽しみです (2022年9月25日 22時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬優花
| 作成日時：2022年8月16日 16時
