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廉side

「っ、はぁっ…ん、やばっ…」


夜中、息苦しさを感じて目が覚めた。

幸いまだ発作には繋がってない。

けど、息が苦しすぎてしんどい。


呼吸ってどうやるんやっけ…

分からん、怖い。


息が吸えんのが凄く怖い。

どうしたらええのか分からんくて、でも

何とか呼吸を落ち着かせんと。そう思って必死に胸に手を当てて

震えた呼吸で深呼吸をする。


_…なんかあったら電話入れてくれていいから。

そう言ってくれた兄貴の言葉がふっと頭を過る。


けど、すぐにその考えは頭の隅に追いやった。

発作も起きてへんのに「息が苦しいから助けて」やなんて言えへん。

大丈夫。すぐに落ち着くから。


この時、素直に兄貴を呼んでれば…兄貴に電話を掛けてれば

何か俺の未来は変わったんかな…?
















暫くしても一向に落ち着かない呼吸に

段々胸がキリキリと痛くなっているのを感じてきた。


大丈夫。大丈夫。

と、もはや呪文のように、それに意味がない事を分かっていながらも

そう自分に言い聞かせる。


「っ、はぁっっ…ふぅ、っ…」


段々痛みが強くなってきた気がする。

と同時に視界がぐにゃりと歪んで気持ち悪さまで出てきた。


あぁ、この感じ久しぶりやなぁ…

なんて絶対今呑気に考えるべき時ではないのに

頭の中でもう1人の自分がそんな考えを持ってる。


「っ、はぁっ、いっ…!!」


なんて思ってたら突然、激しい痛みに襲われて

これはやばいッ…


そう思った頃には手遅れで俺はあっという間に意識を手放した___。








紫耀side

「んっ…なんだ今の」


夜中、夢を見てたら急に、廉の声が聞こえた気がして目を開ける。

身体を起こしてスマホの時間を確認すると夜中の3時過ぎ。


そんな事が起きたの何て初めてだから

頭にはてなマークが沢山浮かぶ。


「嫌な予感がする…」


そしてなんとなく胸がざわつく感じ。

何もない。そう信じたい。けど、何かあってから後悔なんてしたくない。


何もなきゃそれはそれでいいんだ。

と自分に言い聞かせながらベットから立ち上がって廉の部屋に向かう。


「れーん、入るよー」


やけにシーンとした空間。ってそれは寝てるから当たり前か。

なんてこの時まで俺は呑気に考えながらドアノブに手を掛けて戸を開いた。


「っ、れん!!!」


部屋に入ると、背筋が凍る感覚に嫌な汗が噴き出る。

グッタリと意識を飛ばした廉がベットに横たわっていて

すぐに駆け寄って脈に手を振れる。

*→←守りたい存在



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黒瀬優花(プロフ) - ブロッコリーさんさん» ブロッコリーさん、こんばんは。コメントくださりありがとうございます!そして中々更新出来ずにいるにも関わらず読んでくださりありがとうございます。ゆったりではありますが更新再開できるように頑張りますので、もう暫く待ってて下さると有り難いです。 (4月9日 18時) (レス) id: 37fcb029c3 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッコリーさん(プロフ) - 結構夢中になって読んでた もしまた時間ができたり気が向いたら続編を書いて欲しいです! (4月8日 22時) (レス) @page32 id: a90091c360 (このIDを非表示/違反報告)
みぃみぃ(プロフ) - 私はこの先もこの小説みたいです。話の展開のテンポが良く、あっという間に見終わってしまうので何周もしてるので無くなるのは寂しいです。他Gファンですが、あのニュースには衝撃を受けました。落ち着くのも時間がかかると思いますが更新を楽しみに待ってます。 (2022年11月6日 22時) (レス) @page28 id: 4a06696770 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - はるきさん» はるきさん、お返事が大変遅くなってしまい申し訳ないです汗最新話、読んでくださりありがとうございます。はるきさんから頂いたアイディアをもとに制作させていただきました。元々平野君にはそういう立ち位置についてほしかったので。今後もよろしくお願いします。 (2022年9月27日 11時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 黒瀬優花さん» 最新話、見ました。まさかの紫耀くんが会社を辞めて大学に入り直すと言う展開は予想外で驚きでした。確かに家族の中に医療に詳しい人がいたら心強いですね。紫耀くんには是非大学を頑張っていつか廉くんの病気を治して欲しいです。今後の展開がどうなるのかが楽しみです (2022年9月25日 22時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2022年8月16日 16時

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