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廉side
優「部屋戻るか?」
「いや…ここに、居りたい…」
迷惑なんは分かってる。
ここに居っても、心配ばかりかけるし
みんなの大切な朝の時間を奪ってまう事も分かる。
大人しく部屋で1人寝てた方がええ事も。
けど、、寂しいねん。1人部屋で寝るの。
それに加えて、恐怖もあんねん。
急変したらどうしようとか、
皆が居らんところで発作が起きて
薬飲めへんかったら…とか
考え出すとキリがないくらいの
恐怖で頭と心がいっぱいになるんよ。
優「いいぞ。ごめんな、一人で部屋に居るの何て辛いよな」
「っ…」
けど、俺の想いを全て見抜いてる父さんは
そう言って和室に敷いてあった布団に寝かせてくれた。
優「ここにスマホ、置いておくから。しんどくて声が出せなかったらこれで呼んで?」
「ん、ごめん…ありがと」
優「いいって。そんなの。まぁなるべく様子見に来るようにするから」
その父さんの声に小さく頷いて
その後すぐに目を閉じた。
*
*
はぁ…熱、しんどい。
こんなに高熱が出たん、きっと1年前の
投薬治療の時以来かな。
あ、いや…この前熱出たかな…
もう分からんけど、とにかく
今回のしんどさが1番やと思う。
しんどくて、寝てしまいたいんに
全然寝れんくて…
さっきまでは寝れたんに
何で急に寝れんのやろ、、
眠気もあるはずやのになぁ…
なんて思いながらも
目を開ける程の元気がないから
ずっと目を閉じてると
誰かが傍に来てくれて
お腹のあたりを優しくトントン…と叩いてくれて
その叩いてくれてるんが誰かを
確認する前に俺は眠りに落ちてしまった__。
*
*
「んっ…」
優「あ、廉。起きたか。どうだ、気分は?」
「ん、少し楽…」
今、時間的に副作用の波が落ち着いてるんか
眠りに落ちる前よりかは
少しだけ楽やけど、まだしんどいのには変わりない。
優「吐き気とか動悸とかは」
「少し、ドクドクするけど、、吐き気とかは無い」
そう、気持ち悪さはないんやけど
少しだけドクドクといつもよりも
早い鼓動を刻んでて…
けど、不整脈ともまた違った感覚で
その感覚が何とも微妙に苦しくて
気づいたら勝手に父さんの手に伸ばしてて
自分の胸に手を当てて
優「ん?どうした?」
「苦しい、から…胸摩って…欲しい、」
優「おう。いいぞ」
そう伝えてて
すぐに理解してくれて優しく胸を摩ってくれた___。
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黒瀬優花(プロフ) - あいこさん» あいこさんこんばんは。お返事が遅くなってしまい申し訳ないです。そしてそう言ってくださりありがとうございます。こちらの更新が中々出来ずすいません。今現在構成を考えている最中ですので、更新再開までもうしばらくお待ちくださると嬉しいです (2022年6月4日 21時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ - いつも読んでます! (2022年6月4日 17時) (レス) @page49 id: 9039b1adc5 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん、こんにちは。謝らないでください。伝えてくださるって事だけで嬉しいです!こちらこそありがとうございます。完結後も何度も読んでくださると嬉しいです。私なりのペースで最終回まで走っていきますのでよろしくお願いしますm(__)m (2022年4月2日 9時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 黒瀬優花さん» いつも楽しみにしてるって事を日頃からお伝えできてたらよかったですね、すみません!いつもありがとうございます♡きっと他にもこの物語の更新もすごく楽しみな方がたくさんいると思います。完結してもまた何度も読ませていただきますね☆これからも応援しています (2022年4月1日 21時) (レス) id: 91dc508731 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ゆうさん» ゆうさんはじめまして。コメント下さりありがとうございます。そう言って頂けることが滅多にないのでとっても嬉しいです泣完結してもこの作品は残ってるので、読んでくださると嬉しいです^^完結まで見守ってくださると嬉しいです (2022年4月1日 14時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2022年1月9日 11時