* ページ17
優太side
廉(キュッ…キュッ)
「んっ、あぁ、ごめん。どうした?」
気づいたら眠ってたみたいで
手を握られる感覚で目が覚めた。
廉「ごめっ…吐き…そっ、」
「気づかなくてごめんな。ゆっくり体起こすぞ〜」
廉と握ってた手をそっ…と離して
ゆっくりと身体を起こして、自分の肩に凭れかけさせて
近くに準備しておいた
バケツを廉の顔の前に出してあげれば
廉「げほげほっ、っ…ごほっ、げほっ…」
「しんどいな、ゆっくりでいいからな」
背中を摩りながら
そう声を掛けてあげる。
背中から伝わる熱が
さっきよりも少し熱くなってる。
微熱じゃなくなっちゃったかな。
*
*
暫く、吐き気が治まらす
吐いては咳き込んで…を暫く繰り返してると
漸く吐き気が治まったみたいで
俺の肩に顔を預けて
はぁはぁっと荒い息をしてる廉。
「よく頑張った。お疲れ様。もう身体の力抜いて、父さんに任せな?」
廉「んっ…はぁ、はぁ…」
外してた酸素マスクを
廉の口元に戻してあげて
廉を支えながら、後始末を済ませる。
「一旦横になろっか」
廉「ん、っ…」
熱も上がってきてるし
座ってるよりも寝てた方が身体も楽だろう
そう判断して
廉の身体を支えながらベットに寝かせる。
*
*
「一旦部屋出るけど、すぐ戻って来るから。待っててな」
廉「ん、ごめ…」
「謝んなって」
吐いたものを気にしてるんだろう。
そんなの家族なんだから
気にしなくていいのにな。
なんて思ったから
廉の頭を撫でながら、そう伝えて
眠ってる皆を起こさないように
抜き足差し足で階段を降りて
ごみを捨てて新しい袋と
バケツを持って廉の部屋に戻った。
*
*
「ただいま」
廉「おか…えり、」
小さな声で、ただいま。というと
廉からの返事があってびっくり。
眠ってるかと思ったけど
しんどくて眠れなくなったかな。
「眠れねーか?」
そう言いながら、さっきと同じように
廉の手を握ると、キュッと返事が返ってきた。
「そかそか。吐き気は?もうだいぶマシか?」
廉(…きゅ)
握りが弱いから
まだ少しはあるんだ。
「眠れそうなときに寝ていいから」
しんどいのに
無理して寝かせるのもよくねーし。
それに寝なきゃって焦ると
余計に眠れなくなるからな。
「父さんいるし、大丈夫だからな」
どうしても、副作用が出てる時は
廉の心は弱りやすいから。
しっかり守らなきゃな__。
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黒瀬優花(プロフ) - あいこさん» あいこさんこんばんは。お返事が遅くなってしまい申し訳ないです。そしてそう言ってくださりありがとうございます。こちらの更新が中々出来ずすいません。今現在構成を考えている最中ですので、更新再開までもうしばらくお待ちくださると嬉しいです (2022年6月4日 21時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
あいこ - いつも読んでます! (2022年6月4日 17時) (レス) @page49 id: 9039b1adc5 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん、こんにちは。謝らないでください。伝えてくださるって事だけで嬉しいです!こちらこそありがとうございます。完結後も何度も読んでくださると嬉しいです。私なりのペースで最終回まで走っていきますのでよろしくお願いしますm(__)m (2022年4月2日 9時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 黒瀬優花さん» いつも楽しみにしてるって事を日頃からお伝えできてたらよかったですね、すみません!いつもありがとうございます♡きっと他にもこの物語の更新もすごく楽しみな方がたくさんいると思います。完結してもまた何度も読ませていただきますね☆これからも応援しています (2022年4月1日 21時) (レス) id: 91dc508731 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - ゆうさん» ゆうさんはじめまして。コメント下さりありがとうございます。そう言って頂けることが滅多にないのでとっても嬉しいです泣完結してもこの作品は残ってるので、読んでくださると嬉しいです^^完結まで見守ってくださると嬉しいです (2022年4月1日 14時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬優花 | 作成日時:2022年1月9日 11時