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22尋 ページ23

吉「本当は、本当はやってない…」

消えそうな声で呟く彼女を信じるものなど

この中にはいなかった

謙「やってないも何も、手にカッター持っとるやん!

今まで……今まで、ずっと…」

どうやら、男のくせに涙が滲んだようで

口を歪ませ、声にならない声を出し涙をこらえていた

だが、そんな努力も無駄なようで

謙「信じとったのに…」

の言葉とともに流れていった

彼があのように泣くのは珍しいらしく

財前も、他のみんなも、実は私も

すこし驚いた

吉「でも、やってない

本当にやってないんよ、お願い、信じて」

みんなが信じられるかよと思っている

みんなが彼女に好奇の眼差しを向ける

3年間ずっとマネージャーをしていた優秀な生徒は

たった一本のカッターと一筋の傷で

信頼も友人も、後輩も全て失ったようだ

馬鹿げている

あ「とりあえず、カッター渡してくれへん?」

彼女は何故かためらっていたが

床、というより地面にカッターをそっと置いた

あ「賢明な判断やね、

みんなはさっさと部活に戻っとって

美羽歌は私が何とかするから」

謙也が涙を拭く以外全く動きがなかった

野次馬集団に動きが戻り

チラホラと戻っていった

最後に残った謙也は

すまん

だけを残して去っていった

これがどういう意味なのか

私はよくわかった気で居た

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ひな★ - なんかすごいことになってきましたね・・・ (2013年8月22日 12時) (レス) id: f4a4266040 (このIDを非表示/違反報告)
@琥珀(プロフ) - 越前優さん» ありがとうございます!更新頑張らせていただきます!! (2013年8月14日 22時) (レス) id: 1647389a22 (このIDを非表示/違反報告)
@琥珀(プロフ) - ひな★さん» 友希ありがとうございます!!!是非、なってください。 (2013年8月9日 17時) (レス) id: 1647389a22 (このIDを非表示/違反報告)
@琥珀(プロフ) - 桃ちゃんさん» 更新頑張ります!分かりました、読んでおきますね (2013年8月9日 8時) (レス) id: 1647389a22 (このIDを非表示/違反報告)
桃ちゃん(プロフ) - 更新頑張ってください!!あ、私の小説、「私?あいつの片割れだけど?」って小説も読んでください!! (2013年8月7日 16時) (携帯から) (レス) id: 347901c0eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@琥珀 | 作成日時:2013年8月7日 4時

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