【テニプリ】泳げ、学校を

２１尋 ページ22

こちらに気づいた美羽歌は

ハッと我に返りこちらをゆっくり見て

口を動かして何かを言おうとしていた

まるで、魚じゃないか

なんて呑気なことを考えているのはどうやら私だけのようで

財「吉良先輩手に何持っとるんスか」

金「カッター?もしかしてそれカッターちゃう?」

吉「違っ私･･･私じゃ」

フルフルと首を振り続け一粒の涙を流した

白「マユヤ!!!」

喧嘩は終わったらしい白石はマユヤに近寄って

抑えていた手を見る

まぁ、予想をしていた通り

手からは血が出ていた

木「一体、どこからカッターを出したの?」

彼女はなにか呟いた

聞こえなかったが、聞いておきたかった

何故そう思ったのかよくわからない

白「急いで保健室連れてったる」

彼は柄にもなくひどく動揺しているようで

保健室とは逆方向へ一人で走って行きそうになり

慌てて戻ってくるとマユヤと一緒にまた逆方向へ走っていった

あ「美羽歌、大丈夫か?よければカッター離して欲しいんやけど」

吉「でも、私」

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