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瀬口くんと別れて、家に入ると急に疲れが出てきて、着替えもせずにソファーにダイブした。
『スマホ全然見てないや…』
ソファーでぐったりしながらポケットからスマホを取り出すと、一件の通知が来ていた。
それは、はこたろーからで。
【今日は来る?】
そんな普通のメッセージだけど、自分の口元が緩んでるのが分かる。
本当に疲れてたのに、このメッセージだけで元気になれる私のはこたろーの愛って本当に凄いと思う。
だけど今日は昨日作ってあったご飯がいっぱい残ってるからな。また明日、会いに行こう。と心に誓って
【今日はやめておく】
とだけ返信してから、お風呂に向かった。
お風呂から出て髪の毛を乾かしてるとインターホンが鳴った。
…こんな時間に誰だろう。
『え、はこたろー?!』
インターホンのモニターで誰がきたのか確認すると、はこたろーが映っていて急いで玄関に走った。
ドアを開くと、「ごめん、急に来て」となんとも言えない顔をするはこたろー。
『全然大丈夫!』
大丈夫っていうか、むしろ私は嬉しい。
だけど、どうしたの?と尋ねるとはこたろーは手に持っていた袋を差し出した。
「これ、母さんから。プリンだって」
『え、プリン?!ありがとう〜』
袋を受け取って中を見ると私の好きなお店のプリンが二つ入っていて、一気にテンションが上がった。
『はこたろー、プリン一緒に食べようよ』
「それ二つともAのだから」
『じゃあ私が食べるの見てて!』
なんとなくもう帰ろうとしていたはこたろーを引き止める。
食べるの見ててって…と苦笑いしながらも、嫌がらずに家に入ってくれるはこたろー。
『野菜ジュース飲む?』
「うん、ありがとう」
マグカップに野菜ジュースを入れていると、ソファーに座っていたはこたろーが「あのさ、聞きたいことがあるんだけど」と私を見て言った。
『聞きたいこと?』
「今日のこと。……瀬口に何もされなかった?」
思わず持ってた野菜ジュースのパックを落としそうになった。
何もされなかったって、どういう…。
『なにもされてないよ?何その質問…瀬口くんをなんだと思って……』
笑いながら否定しようと思った時、1つの出来事を思い出した。
『あ…………なんか抱きしめられたな』
「は?」
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おゆき(プロフ) - ましろさん» コメントありがとうございます!あやかさん…私はおゆきと言います!よろしくお願いします(汗)少し最後は駆け足になりましたが、素敵な感想をいただいて無事に完結させることができました。ありがとうございました! (2021年6月13日 15時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ - すごくきゅんとして、続きがとっても気になります!ゆっくり、あやかさんの無理のないペースで素敵な作品を仕上げていってください!すっかりファンなので、楽しみに待っています。 (2021年4月15日 16時) (レス) id: ee9621a8b6 (このIDを非表示/違反報告)
おゆき(プロフ) - るんさん» 見てくださってありがとうございます!少しずつになりますが、完結まで頑張って更新していきます!ありがとうございます! (2021年4月15日 14時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
るん(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます。更新楽しみにしてます!!! (2021年3月16日 22時) (レス) id: f14a3f6d70 (このIDを非表示/違反報告)
おゆき(プロフ) - ねこたろうさん» ありがとうございます!嬉しいお言葉ありがとうございます!少しずつ書き進めていくので気長に待っていただけると嬉しいです! (2021年3月11日 7時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おゆき | 作成日時:2021年1月28日 23時