検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:91,630 hit

22 ページ22

ーーーーーーーーーーーー
ーーーーー



最近はこたろーといい感じなのでは?!と喜んでいた私。迎えに来てもらったり、一緒にカフェに行ったり、公園で仲良くブランコに乗ったり。


もしかしてこのままいい感じになったり?……みたいなところまで妄想してた。



ーーーけど、世の中そんなに甘くないらしい。




「あの………えっと、」



目の前にいる小柄な女の子は戸惑った表情を浮かべながら首を傾げた。


その声でハッとする。



数分前、はこたろーと一緒に昼ご飯を作っていたらインターホンが鳴った。


はこたろーが手が離せないからと私が代わりに出た。

すると、今目の前にいる彼女が立っていて「はこたろーいますか?」と私に笑いかけてきた。


私は、何故か名前も知らない彼女が一体誰なのか分かってしまった。




『あ、え、っと……はこたろーですね。呼んできます、』

「突然すみません…。○○と伝えてもらえれば分かると思うんで、」

『わかり、ました』


ぺこり頭を下げる彼女から逃げるようにリビングに駆け込んだ。


ドク、ドク、と心臓が激しく動いてる。


なんで?どうして?そんな言葉が頭をぐるぐる回る。頭の整理が追いつかない。



「A?誰だった?」

『…っ、』

「え、どうしたの?」


包丁を持ったはこたろーが私を見て眉間に皺を寄せるくらい、私は酷い顔をしてるんだろう。



『…○○さん、が…きてる』

「え、」


ガシャン、とはこたろーが持っていた包丁が流し台に落ちた。

それからすぐはこたろーは玄関に向かって走っていった。



………なんで来ちゃうんだよぉ。と床に座り込む。



凄く、可愛い子だった。モデルやってるって言ってたもんな。……あんなの勝ち目ないじゃん。




ーーー「ごめんね、仕事で近くまで来たから。」

ーーー「…そう」

ーーー「ちゃんと……はこたろーの顔を見て話したくて」

ーーー「うん。…わざわざ、ありがとう。歩きながら話そう、」



この会話の後、パタンと玄関の扉が閉まる音がした。

23→←21



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (147 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
213人がお気に入り
設定タグ:bintroll , はこたろー , 黄色
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おゆき(プロフ) - ましろさん» コメントありがとうございます!あやかさん…私はおゆきと言います!よろしくお願いします(汗)少し最後は駆け足になりましたが、素敵な感想をいただいて無事に完結させることができました。ありがとうございました! (2021年6月13日 15時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ - すごくきゅんとして、続きがとっても気になります!ゆっくり、あやかさんの無理のないペースで素敵な作品を仕上げていってください!すっかりファンなので、楽しみに待っています。 (2021年4月15日 16時) (レス) id: ee9621a8b6 (このIDを非表示/違反報告)
おゆき(プロフ) - るんさん» 見てくださってありがとうございます!少しずつになりますが、完結まで頑張って更新していきます!ありがとうございます! (2021年4月15日 14時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
るん(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます。更新楽しみにしてます!!! (2021年3月16日 22時) (レス) id: f14a3f6d70 (このIDを非表示/違反報告)
おゆき(プロフ) - ねこたろうさん» ありがとうございます!嬉しいお言葉ありがとうございます!少しずつ書き進めていくので気長に待っていただけると嬉しいです! (2021年3月11日 7時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おゆき | 作成日時:2021年1月28日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。