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ギーギー、ギィ、


ブランコの揺れる音が耳に入ってくる。


チラッと横を見ると自転車で2人乗りした男女が通り過ぎて行った。


…そういえば、よくはこたろーとも2人乗りして帰ったなぁ。まぁ私が無理矢理後ろに乗ってたんだけどね。


なんて、また昔のことを思い出してると隣で黙ってたはこたろーが「はぁーーーー」と長く息を吐いた。




「……Aくらいだよ、俺の気持ちの浮き沈みに気づくの。腹立つ」

『……それはお互い様ね』


お互い視線を合わさずにくすくす笑う。



『………そろそろ帰ろっか』

「そうだね、」


勢いよくブランコから飛び降りて、私ははこたろーに手を伸ばした。


自分で立てるよ、って笑いながらも私の手を掴んで立ち上がるはこたろーに口角が上がる。




…はこたろーが今誰を想っていても、私ははこたろーが好きだ。


この手も、優しい表情も、喜んでる表情も、困った表情も、怒った表情も、呆れた表情も、全部好き。



でも一番好きなのは、


『はこたろーが悲しんでるときは、私が笑顔にしてあげる』


ーー笑った顔だから。


「A、」

『私ははこたろーのそばにずっと居るから、いつでも甘えてよ!』



今度はきっちり視線を合わせて笑った。


一瞬驚いた顔をしてからすぐにフッと鼻で笑って、「頼りないけど……その時はお願いする。」と私の頭に手を置いた。



『頼りなくはないでしょ!めっちゃ頼れそうじゃん!』

「…どこをどう見たら頼りに見えるの?」


……えぇ、そんな真顔で言わなくてもいいのに。



私が口を尖らせるとはたころーは声を出して笑った。それは最近で一番の笑顔だった。

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おゆき(プロフ) - ましろさん» コメントありがとうございます!あやかさん…私はおゆきと言います!よろしくお願いします(汗)少し最後は駆け足になりましたが、素敵な感想をいただいて無事に完結させることができました。ありがとうございました! (2021年6月13日 15時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ - すごくきゅんとして、続きがとっても気になります!ゆっくり、あやかさんの無理のないペースで素敵な作品を仕上げていってください!すっかりファンなので、楽しみに待っています。 (2021年4月15日 16時) (レス) id: ee9621a8b6 (このIDを非表示/違反報告)
おゆき(プロフ) - るんさん» 見てくださってありがとうございます!少しずつになりますが、完結まで頑張って更新していきます!ありがとうございます! (2021年4月15日 14時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
るん(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます。更新楽しみにしてます!!! (2021年3月16日 22時) (レス) id: f14a3f6d70 (このIDを非表示/違反報告)
おゆき(プロフ) - ねこたろうさん» ありがとうございます!嬉しいお言葉ありがとうございます!少しずつ書き進めていくので気長に待っていただけると嬉しいです! (2021年3月11日 7時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おゆき | 作成日時:2021年1月28日 23時

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