ダメ女と女子力男子【灰】

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かるてっとさんの部屋の中は、物は少なく、凄く綺麗だった。私の部屋とは違って。。。




「はい、ココアでいい？」

『ありがとう』




ココアの入ったマグカップを受け取って一口飲む。


…うま。


一気に体が温まっていく。




「……なんか思ってた感じと違うな」



そう言いながら、テーブルを挟んで向かいに座ったかるてっとさんがジッと私を見つめてくる。





『…違うとは？』

「大人しめの子を想像してた」




ああ、そういうことか。



一応モデルだからね。髪も染めてるし、それなり流行にのった格好もするよ。…家にいる時は毛玉だらけのスウェットだけど。




『想像と違ってガッカリした？』



コップをテーブルに置いて首を傾げてみるとかるてっとさんはすぐに「しないよ」と否定した。




そして、


「可愛くてびっくりした」


こんなことをサラッと言うこの男。





『うっわー…今の台詞やばい。慣れてるわ、』

「慣れてるってなんだよ！」





面と向かって異性になかなか言えないよね。

…私は言えないわ。思っててもかっこいいね、とか言えない。



「つーか、しるこさんたちに隣の家に住んでるーって言ったらどんな反応するかな？」



悪戯っ子のような顔を見せたかるてっとさん。



『そりゃ叫ぶんじゃない？えぇ？！？！って』


みんなの反応が想像できて、私も笑みが溢れた。




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次の日の夕方。いつものメンバーでDBDしようという話になり集まってすぐ、私とかるてっとさんは昨日あった出来事を全て話した。





《《《えぇ？！？！？！》》》



しるこさんじらいちゃんいちはちさんの驚いた声がヘッドホンから聞こえてくる。



《あはは！Aちゃんの想像通りの反応じゃん》

『普通驚くよ。私もびっくりしたもん』

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