ダメ女と女子力男子【灰】

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《こればっかりは直接かるてっちーに聞かないと分かんないねー》

『……聞けない。好きな人にあげるって言われたら、もう立ち直れないって』



私の言葉に、優しく笑う３人。



『笑い事じゃないし！！』

《なんか、やばいなあ。嫉妬してるの可愛すぎん？じらいちゃん今、Aちゃんのことめっちゃ抱きしめたいんだけど》

『……………嫉妬？え？』



じらいちゃんの言葉にポカン、と口が開く。



《………本人は気づいてなかったみたいよ。これはかるてっちーも苦労するわけだ》

『え、ええ？！？！』



呆れたしるこさんの声。



《自分じゃない女の人にプレゼントしてるの嫌だなって思ったんでしょ…？》

『…うん、』

《その女の人にムカついちゃったりとか、しなかった？》

『…………ちょっと、だけ』

《それを嫉妬といいます。》



私が分かるように丁寧に話すじらいちゃん。



その言葉が自分の中にスッと入っていく。




……そっか、私嫉妬してんだ。


この嫌な真っ黒な感情は嫉妬っていうんだ。





『…うっわぁ、どうしよ』



……顔あっつ。


嫉妬してたことに気付かされた途端、体温が一気に上がった。やばい。こんなんもう………私、めっちゃ好きじゃん。



《今多分顔赤くしてるわ》


いちはちさんが確信を持ったように言う。


………その通りで、何も言い返せない。



　
《えぇ！Aちゃんが照れてるの珍しくない？》

《Aちゃんの照れた顔とか笑った顔とか、かるてっちーしか知らないんだもんなー》

『ちょっと！その言い方やめてよ！』



３人が楽しそうにケラケラ笑う。

……絶対楽しんでるよこの人たち。

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