43 ページ43
きっとあれはーーー
「嫉妬だよなぁ、ダサ」
《え、嫉妬?なに?》
「いや、こっちの話」
あんなことするつもりはなかったのに、あいつの顔を見た瞬間もう止められなかった。
あの後すぐにAが言おうとした言葉。それが分からないほど鈍感じゃない。
Aの言葉を止めたのは俺からその言葉を言いたかったってのが理由の1つだけど、一番の理由は別だ。Aに気持ちを伝える前に、自分の中でケジメをつけておきたいことがあったから。
だけどそれは全部俺の問題で、あいつの気持ちなんて考えずに拒否するようなことをしてしまった。
熱で朦朧としてたなんて言い訳にもならない。…自分の馬鹿さに腹が立つ。
はーーーーと息を吐くと《珍しく落ち込んでるなー》と笑ういちはちさん。
「連絡が返ってこないから話もできないんですよね」
そう、話がしたくてもできない。せめて弁解させてほしいんだけどな…。
俺がそう返すといちはちさんが《仕方ないなー》とため息混じりの声を出した。
なに?といちはちさんの声に耳を傾けると、
《俺がとっておきの情報を教えてあげるわ》
と、得意げに言った。
267人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おゆき(プロフ) - りんさん» うわあ、嬉しいです…!でも心臓痛くなっちゃいましたか…ありがとうございました、と言っていいんでしょうか(笑)コメントありがとうございました。 (2021年4月15日 14時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
おゆき(プロフ) - 雪さん» 素敵だなんてありがとうございます!嬉しいです!自分のペースになりますが、楽しんで更新していきます!ありがとうございます! (2021年4月15日 14時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - キュンキュンしすぎて心臓痛くなりました! (2021年4月2日 10時) (レス) id: 1eb05cfcac (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 素敵すぎて一気に読ませて頂きました!また何回も読ませて頂きます。他の更新ものんびりと楽しみにしていますね。 (2021年3月6日 13時) (レス) id: 35fa8c2320 (このIDを非表示/違反報告)
おゆき(プロフ) - しめじさん» ちゃんと伝わりました!(笑)嬉しいです!ありがとうございます!次作もよかったらご覧になってください! (2021年2月6日 9時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おゆき | 作成日時:2020年11月29日 9時