消えた彼女 ページ7
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1857side
あの日以来、俺らはAから病室への立ち入りを拒否され、彼女と顔を合わせていない。
そんな中、昨日加藤くんから「今日、退院しました」と連絡が入った。
やっと会える…と、みんな帰ってくるのを心待ちにしていた。
だけど、待っても待っても…Aは帰ってこなくて。
顔を合わせづらいんだろう、とか。そのうち帰ってくるよ、とか。みんなどこかで「もう帰ってこないんじゃないか」そんな不安を抱えながら、ずっと彼女の帰りを待っていた。
結局、１日中待ってもAが帰ってくることはなかった。
さすがに探しに行こうとしていた時、ボスから直々に話があると連絡が来て、
「もしかしたらAの居場所知ってるかも。聞いてくるよ！」と代表してしるこちゃんがボスの元へ飛び出して行った。
その1時間後、しるこちゃんはボスの元へ向かった時の勢いとは打って変わって、この世の終わりのような表情を浮かべて帰ってきた。
「しるこちゃん、どうしたの？」
俺らの不安がさらに増していく。
……嫌な予感しかしない。
は「とりあえず……みんな座りましょう、」
はこたろーさんに言われがままソファーに腰をかけて、しるこちゃんの言葉を待つ。
両手で顔を覆って俯いたしるこちゃんに、じらいちゃんか慌てて背中へ手をかける。
きっと、具合が悪いわけじゃない。何か、あったんだ。
い「……話ってなんだったの？」
この予感が外れてくれ………と、強く願いながら尋ねる。
し「………Aちゃんが、」
ーーーーーBinTRoLLを抜けたって。
嫌な予感が当たってしまった。
か「……ボスが、そう言ったんですか？」
眉間にシワを寄せたかるてっとさんがしるこさんの手を掴んだ。
顔をあげたしるこちゃんの表情を見て、事実なんだと全員が静かに悟った。
か「…俺のせいだ」
は「それは違います」
か「だけど、俺が…！！」
い「かるてっとさん落ち着いて」
立ち上がって拳を強く握りしめるかるてっとさんを一旦座らせる。
意外と冷静でいる自分に驚く。…………きっと、こうなるってなんとなく分かってたからだ。
でも、こうなってはほしくなったよ、A。
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おゆき(プロフ) - meさん» ただいまです！お待たせしてしまってすいませんでした。ありがとうございます！また少しずつ更新していくので、見ていただけると嬉しいです！ (2021年5月18日 18時) (
レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - おかえりなさい。また公開してもらえて本当に嬉しいです。無理だけはしないでくださいね！ (2021年5月18日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆき | 作成日時：2020年11月13日 14時
