検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:51,756 hit

ページ40

シャッター音に反応して、こっちを見た男女。



その瞬間、かるてっとさんが「逃げるぞ!」と叫び駆け出した。


私とじらいちゃんもすぐにその後を追ったけど、



「お前ら!!待て!!!!!!」

じ「はっや!!!」

『こわいこわいこわい!』



凄いスピードで追いかけてくる男の足が早すぎてやばいんだけど?!



か「そういえばはこたろーさんが、体育教師で陸上部の顧問ですって言ってたな!」

『そんなん絶対逃げきれないって!あと私ら病み上がりぃいいい!!!』

じ「そんなこと言っても仕方ないから!!とにかく走って!!」



すごい血相で追いかけてくる男教師から逃げる私たち。近くにいる生徒たちが「なになに?」と私たちに視線を向け始めた。



すると、それに気づいたのか男教師は「お前ら校内はスマホ禁止だぞ!!!」なんて叫び始めた。



『うっわ、浮気現場撮られたからって校則を使ってスマホ没収する気なんだけど、キモすぎー!』

「なっ!!いい加減なことを言うんじゃない!!」



走りながら焦った顔をする男をハッと笑ってやると、かるてっとさんに頭を叩かれた。




か「煽るなよ!」

じ「スピード上がったよ?!?!」



おお、まじだ。


振り返って見ると、どんどん距離が詰まってきてるのがすぐ分かった。




『これ絶対追いつかれるね。私囮になるわ』

か「はあ?!」

じ「ちょっと!Aちゃん!」

 

男に見えないように2人に向かってスマホを投げてから足を止めた。


そして2人が何か言う前に男に向かって駆け出した。


幸い今は放課後。部活をやっている生徒の声で今はそこまで目立ってないけど、あまり騒ぎすぎて他の人間が集まってきても困る。…私たちがここの生徒じゃないことがバレてしまったら面倒くさいし、


とりあえずスマホをはこたろーさんに渡すことができれば任務完了だ。3人で逃げるより、私が囮になれば早く仕事が終わる。


かるてっとさんとじらいちゃんの声が聞こえなくなったってことは、私の考えに気付いてくれたんだろう。



とりあえず私は迎えが来るまで、この男と本気の追いかけっこといきますか。

▲→←復帰



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
133人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おゆき(プロフ) - meさん» ただいまです!お待たせしてしまってすいませんでした。ありがとうございます!また少しずつ更新していくので、見ていただけると嬉しいです! (2021年5月18日 18時) (レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - おかえりなさい。また公開してもらえて本当に嬉しいです。無理だけはしないでくださいね! (2021年5月18日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おゆき | 作成日時:2020年11月13日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。