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その日、加藤くんが仕事内容を話してくれることはなかった。
口止めされているってのもあるけど、きっと私のことを考えてくれてのことだろう。彼を責めるつもりはない。
だけど、私もそう簡単に引き下がれない。
ホテルに帰ってから、すぐにパソコンを開いた。
加藤くんは今日はこたろーさんに例の仕事の連絡をすると言っていた。
それなら…と、私は車を降りてすぐに最近の体調不良を利用して地面に倒れるふりをした。そして慌てて駆け寄ってきた加藤くんの服に盗聴器を付けておいた。
イヤホンを耳につけて、パソコンに差し込む。
すると流れてくる加藤くんと、はこたろーさんの声。
《クロウ、ですか？》
《はい。数年前からボスが追っている犯罪グループです。その組織は何年も追ってるのにも関わらず今の所名前とドラックの売買を行っていること以外なにも情報が掴めていないほど、身を隠すのが上手い組織です。そんな組織の1人からドラックを買った男たちの手がかりを掴みました。…その男たちを拘束しボスの元へ連れて来ていただくことが今回の仕事です》
《…なるほど。》
《今まで相手にした組織の中でも1.2を争うほど危険な組織です。いくらドラックを買っただけの男たちとは言え、危険じゃないとは限らない。ボスからこの仕事は強制ではないと伝言を預かっています。》
《そんなに危険な組織なんですね。………加藤さん、一つ質問いいですか？》
《えぇ、なんでしょう》
《その組織はAの両親を殺した人物と関係はあるんですか？》
『っ、』
はこたろーさん……私のことは、もういいんだよ。
黙り込んだ加藤くんに《あるんですね。…なら、お受けします。きっと他のメンバーもそう言うと思うから》そう答えたはこたろーさん。
《はこたろーさん。僕は、Aさんを探すあなた達のことを止めはしません。……ただ、あまり危険に踏み込むのは、》
《心配してくださってありがとうございます。………ただ僕らはもう後悔したくないんです。Aのことをもっと知りたい。彼女が戻ってきた時に今度は支えてあげられるように。出来ることはやりたいんです。》
《………どうして、そこまで。》
《どうしてと聞かれると難しいんですけど………………そうですね、Aが大切だから。理由、これだけじゃダメですかね。》
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おゆき(プロフ) - meさん» ただいまです！お待たせしてしまってすいませんでした。ありがとうございます！また少しずつ更新していくので、見ていただけると嬉しいです！ (2021年5月18日 18時) (
レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - おかえりなさい。また公開してもらえて本当に嬉しいです。無理だけはしないでくださいね！ (2021年5月18日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆき | 作成日時：2020年11月13日 14時
