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きっと私たちがゆっくり話せるように席を外してくれたんだ。心の中でお礼を言ってから2人に向き合う。
……素直になる、か。
素直にって………どうしたらいいんだっけ。
じ「Aちゃん、体大丈夫……じゃないよね」
か「俺がもっと早く助けに行けてたら、」
2人は私を見て眉を顰めた。
違う、そうじゃないの。
あの時、来てくれなかったら間違く男にやられてた。今頃クロウに何をされているかも分からない。
みんなが来てくれたから私はここに居れる。
『こっち、来て…』
私の言葉に戸惑いながらもすぐ近くまで来てくれた2人。再び痛む体を無理矢理起こした。
か「おい！まだ起きちゃダメだって！」
じ「寝てないと！」
私の体をベッドへ倒そうとする2人を無視して両手を伸ばした。痛みでこれ以上、体を動かせそうにない。
ポカン、と口を開ける2人。
………これで、合ってるのか？間違ってる？これじゃ伝わらないのかな。
『……えと、あの、』
フリーズして動かない２人に、ゆっくり手が下がっていく。……これ以上、どうしたらいいんだろう。
か「まさか、Aが……。涙出そうになったわ今」
じ「俺も〜っ」
オロオロする私に2人は何故か泣きそうな顔で体を屈めた。『え』と声を出すと同時に2人に抱きしめられた。
その瞬間、ぶわっと目から涙が溢れる。
久しぶりに感じる2人の匂い。
『………っ、うぅ、』
ポロポロ、と流れる涙はもう止められそうにない。
力の入らない手で２人の背中に手を回して服を掴む。
巻き込んで、ごめんね。
助けてくれて、ありがとう。
言いたいことはたくさんあるのに、言葉にできない。
か「…ごめんな、あの男捕まえられなかった」
じ「怪我もしちゃうし……俺らダサいね。」
私の背中を撫でながら、心配かけてごめん…と謝る2人に力一杯首を横に振る。
２人は凄く頼もしくて、かっこよかったよ。
……今はもうあの男のことなんて、どうでもいいの。
ただ２人が、
『無事で、よかったよぉ〜っ』
本当に、本当に、2人が生きていてよかった。
私は何かが切れたように泣いた。
・
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・
……ちょっと泣きすぎた。
うぇーんと泣きじゃくる私を２人はずっと折れてない方の腕で抱きしめ、涙が止まるまで何も言わず待っていてくれた。
だけど徐々に落ち着いてきた頃、2人の腕の中で我に返った。
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おゆき(プロフ) - meさん» ただいまです！お待たせしてしまってすいませんでした。ありがとうございます！また少しずつ更新していくので、見ていただけると嬉しいです！ (2021年5月18日 18時) (
レス) id: 1843c20691 (このIDを非表示/違反報告)
me(プロフ) - おかえりなさい。また公開してもらえて本当に嬉しいです。無理だけはしないでくださいね！ (2021年5月18日 12時) (レス) id: 47178bfabc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆき | 作成日時：2020年11月13日 14時
