おやゆびひめの日々 2

ぼくたちみんな同級生　4/29 ページ46

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バンテリンと聞くと、アメリカにいる彼がブイサインをしている姿が浮かんできます。そんなバンテリンドームでの中日戦。
アップも終わり、少しだけ時間が出来たので、今年からドラゴンズ戦士になった細川くんのところへ向かった。

「ほっそかわく〜ん！」
D0「お久しぶりです、Aさん」
「ふふ、昨日挨拶出来なかったからね。お疲れ様、調子よさそうじゃん」
D0「お陰様でなんとかやらせてもらってます」

なんとかって言うけど、君、昨日今永くんからスリーベース打ってましたよね。しかも初回から。
確かに変なことも言うし、いい加減自分が30手前って自覚した発言をして欲しいなとは思うけど、あれでもエースなんです。それから打ったんだからもっと自信もって欲しいよ。

22「へいへいへ〜い、Aさん、俺たちを置いて先に細川のとこ行っちゃ駄目ですよ〜」
2「確かに？細川は？ここ最近？すごいですけど？」
7「2人ともちょっとうるさい。流石にうるさい」
「「すみません」」
「え、なんで来た？」

せっかく私がほのぼの細川くんとお話していたのに、乱入してきたのは2020ドラフトワンツーコンビと我らがキャプテン。いや、佐野くんはどっちかっていうと止めようとしてくれた側か。うるさいのは入江くんと牧くん。

「ん、ちょっと待って、佐野くんは確か同期入団だけど、牧くんと入江くんはなんで？」
2「そりゃ俺たち同世代なんで」
22「同い年っすよ、同い年」
D0「はい、同い年っす」
「おないどし……」

え、同い年って同学年……ってこと？！ついこの間高卒で入ってきた細川くんと、同じくついこの間大卒で入ってきた牧くんと入江くんが同い年？！
え、いつの間に4年間経ってた？ちょっと待って、しかも、牧入江コンビの入団から2年は立ってる。てことは、あのクライマックスから6年経ったってわけ……？

「そりゃ細川くんもこんなに大きくなるわけだ……」
7「母親か」
22「育ての親面してる」
「もう52だもんね……」
2「だからぁ！そのネタ引っ張りすぎ！」

まぁ52は冗談として、もう24、5なんだよね。クライマックスで勝って、未成年だからってビール掛けに参加出来なかったあの時がまるで昨日のことみたいなのに。時の流れって早いなぁ。あ、やばいちょっと涙が。


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あと2話です！

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