おやゆびひめの日々 2

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掛けて掛けられしているクリーンナップ2人の後ろで、なにやらコソコソ話している若虎たちが。氷を手に、何やら画策しているよう。

「なぁにしてるの？」
7「わっ！……って、Aさんか」
「え、私だったらなに？」
7「いや、大谷さんやったらアカンと思って」
「翔平くんだったら駄目？」

そう言えば、中野くんが氷を片手にこんもりと乗せてにやりと怪しげに笑った。もしかしてだけどさ、もしかしてだけどそれ投入しようとしてる？どこにとは言わないけど。

「……勇敢と蛮勇は違うよ？」
22「もっと言ってやってください」
7「いや！あんまり酒を掛けられなかったので、ここはもう残っているもので勝負するしかないんですよ！」
22「別に全員に掛けなアカンってルールじゃないんですよ」

湯浅くんはどうやら中野くんのチャレンジに否定的らしい。うん、私もそっち派かな。なにより翔平くんのことだからすぐバレて返り討ちにあいそう。

7「いや、やっぱここで男を見せなアカンと思う！」
「別に見せる手段はそれ以外にも……ってあ〜マジで行っちゃった」

走って持っていってるから、途中で何個も床に落ちちゃってるし。両手いっぱいに持ってたけど、何個ぐらい翔平くんのところに届けられるのかな。

「湯浅くんはちゃんと自制できて偉いね」
22「まぁ俺、ちゃんと大谷さんにシャンパン掛けれたんで」
「あ、そういうこと」
22「それ言ったら、中野さんがあぁなりました」
「……もしかして、あの蛮勇、君のせいってこと？」
22「あぁ、そうなりますね」

なんだか、しれっとすごいことを言っている気がする。え、この子先輩に自慢してその上で止めてたの？煽りテクが高度すぎない？

22「まぁそういうこともあります」
「若い子こわ……」

さっきまでは可愛く見えていた湯浅くんの笑みが、ちょっとずつ真っ黒に見えてきてしまう。それが怖くて、慌てて視線を逸らして、特攻した中野くんの方を見ればちょうど翔平くんの背中に迫ったところだった。




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今回は若虎コンビでした！ 次はヤクルトメンバーの予定です🐧

プロット通りにひとつもいってないので、プロットが無駄だということがよく分かります🥹 あと4話ぐらいシャンパンファイトだけでかかりそうで、笑ってます

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