おやゆびひめの日々 3

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Sh23「えへへ、Aさん」
「なに、周東くん？気持ち悪い笑い方しないの」
Sh23「俺とも鬼ごっこしましょ？」
「大谷翔平に遅いって言えるような人間とは絶対にしたくない」

そもそも俺とも、ってなに？まるで私がギータさんと好んで駆け回ってるみたいに言わないで欲しい。あまりにも風評被害。

Sh19「なになに、Aさん、ギータさんに付け狙われてんの？」
Sh8「かわいそ〜」
「ホークスの子ってそういうところあるよね」

可哀想っていう前に、まず助けて？自分のところのキャプテンだからって躊躇ってるの？にこにこ見守ってるんじゃない。

Sh8「助けてほしかったんですか？」
Sh23「でも今、俺らとだべってんじゃん」
「う〜ん、これは交流だからってことで」
Sh19「ギータさんとのは交流じゃないんだ」
「あれは……襲撃？」

そう言えば、3人は同時に笑い声をあげた。でもそうじゃん、あの視認するや否や大声で来る感じとかさ。交流よりは、一方的ななにかの方が近いでしょ。

Sh3「なぁに笑ってんの？」
「あら、近ちゃん」
Sh23「ギータさんとAさん、鬼ごっこしてAさんが勝ったんです」
「語弊しかない」

だから望んでの鬼ごっこじゃないって何度言えば。あと、そんなキラキラした目でこっちを見られても追いかけっこはしません。競走馬と追いかけっこしたい人間いる？いないでしょ、そういうことだよ。

Sh3「なに？苦手なん？」
「苦手っていうか、嫌いっていうか」
Sh23「うわ〜、うちのキャプテンかわいそ〜」
「悪いのはギータさんだもん」
Sh19「辛辣だなぁ」

嫌いは言い過ぎかもだけど、でも追いかけてくるあの瞬間は確かに嫌い。だって私悪くないのに、コーチ陣に「あっちで遊ぶな」って怒られるんだもん。

Sh3「あの人、多分そろそろバッティング練習終わるで」
「うぇ、まじか」

近ちゃんからのありがたすぎる忠告。それをもう少し早くしてほしかったけどね、うん。今してくれたからさっきのはチャラにしてあげる。

「よし、帰ります」
Sh8「え〜、帰るの？」
Sh23「ずっと一緒にいましょ♡」
「気持ち悪いからやめな。うん、帰ります」

そうと決まったら即行動。なぜか名残惜しそうにパーカーの裾を掴もうとする周東くんの手を弾き落として、ベイスターズ側のベンチへ帰って行った。




(なんでAちゃんいなくなってんのー？！)
(無事逃げきれた〜！)


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ホークスキャプテン+侍組でした！


それではまた、次のおはなしで！

haru🌷

弱った姿も支えるから　6/6→←強制おにごっこ　6/6

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