おやゆびひめの日々 3

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「でも平良くんも可愛がられるんじゃないの？」
59「僕は可愛がる側なんで」
「可愛がる側……？」

そんなこと言ってるけど、平良くんだってそこそこにお若い方では？ジャイアンツのブルペンを思い出してみても、ぱっと年下として名前が出てくるのが大勢くんぐらいしかいない。

「え、一体誰をよしよしするの？」
59「大勢です」
「むしろそれ以外いないのでは……」
59「まぁそういうこともありますね」

そういうこともありますね？そういうことしかなくない？難しいなぁ、これが沖縄マジック……？雰囲気とノリが独特だなぁ。いや、神里くんはそんなことないし、平良くんが変なだけか？

59「ほらほら、早く行きますよ。大勢が待ってます」
「いや、君1人で行けば、って力強くない！？」
59「これでも野球選手なので」

じゃあ1人で行ってほしい。野球選手なら、1人で古巣に挨拶くらい出来るよね？野球選手を、自分のゴリラの言い訳にしないで。

59「たいせぇい」
G15「あ、平良さぁん、Aさぁん」
「おはよ、マイカ」
G15「さては動画見ましたね？」
「メジャー流行りのあの球は投げないでおいてね」
G15「俺も原理分からないんで無理っす」

あんなにノリノリで喋ってたのに分からないの？まぁ確かにノリと勢いだけで話してる感じはあったけど。

「なんだっけ、なんか言ってたじゃん」
59「ストッキングできないといけないんですよ」
G15「なんで覚えてるんですか」
「大勢オタクかな？」

あんな、と言うと失礼だけど、それでも大勢くんすら分からないと言っているようなやつだよ？そんな適当な会話をなんで平良くんは完璧に覚えてるんだ。

59「マイカ覚えたくて……へへっ」
「助けて、私が悪いの、これ？」
G15「いや……これはもう諦めた方が……」

年下の子にすら呆れられるって相当だぞ、平良くん。こんなのほほんとしてるのに今日の先発は大丈夫かしら。

59「マイカ使って今日こそ東京ドームで勝ってみせます」
「……うん、頑張れ」
G15「ツッコミ放棄しないで、Aさん！」




(メイホも投げてみたいなぁ)
(消える打球……)
(野球辞めるんですか？)


ーーーーー

リクエストいただいていた、元巨人コンビのおふたりとジャイアンツの選手たちでした！

大勢選手はもっと面白キャラだと思ってるので、ツッコミ役に徹させてしまって申し訳ない…… またどこかでリベンジします！


それではまた、次のおはなしで！

haru🌷

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