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「痛っ！？」
誰か分からないけど、足も踏まれた。なんでなんだ、私が何をしたっていうんだ。
ただ、抜け出そうにもきっかけがなくて、なんとか腕だけを出した状態で耐え抜く。
すると、聞きなれたトリプルスリーくんの声が耳に飛び込んできた。
Ys1「ちょいちょい、Aさん、こっちおいで」
「てっ、哲人っ！たっ、助けて……っ」
声のする方へなんとか伸ばした手を、哲人の大きな手にギュッと掴んでもらう。そのままぐいっと引っ張って貰って、なんとか輪の中心から抜け出すことができた。
Ys1「大丈夫、Aさん？」
「う、うん」
輪の外に引っ張られてそのまま、ぽすんと哲人の胸の中に収まる。
Ys1「無事で安心したわ、Aさんが巻き込まれてるの見た時はびっくりした」
「私も、びっくりした」
喧騒の中から抜け出して、後ろから優しく声を掛けられて。極めつけに後ろから抱きしめられたような体勢になっているものだから、怖さがじわじわとやってきたしまった。
あそこで哲人に助けてもらえなかったら、もっとしんどい気持ちになってたかもしれないんだよね。あと、もっと踏まれてたかも。
そんな気持ちになってしまって、つい涙ぐんでいるのがバレたのか、ポンポンと頭を撫でられる。くそぅ、年下にこんなことされてるの恥ずかしい……でも落ち着くから、悔しいけどありがたいな。
Ys1「うんうん、大丈夫やからな。怖かったな」
「……うん、ありがと。怖かった」
Ys1「あぁもう涙目やん、大丈夫？」
「うん、大丈夫。ちょっと、びっくりしただけ」
Ys1「そっか、よぉ頑張ったな」
心配しつつも、柔らかく笑ってくれる哲人は、わざわざしゃがんで目線を合わせてくれている。ほんと、年下のくせになんでそんなことまで出来ちゃうかなぁ。
「そんなことしたら女の子は勘違いしちゃうんだよ、」
Ys1「俺、Aさんにやったら勘違いされてもええけど？」
「……ばぁか」
軽くぽかりと殴れば、大袈裟に痛がるフリをするから、どうしても気が抜けてしまう。
あと付け足すように、「バカじゃなくてアホにして」なんて言われるし。知らないよ、私、関西人じゃないし。
まぁそれもこれも哲人なりの気の使い方なんだろうけど。
Ys1「ほら、宮��さんとこ行くんやろ？」
「うん、行ってくる……ありがと、哲人」
Ys1「ん、気にせんでえぇよ」
最後にもう一度、ぽん、と頭を叩かれてから、ファーストへと送り出してもらった。
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haru(プロフ) - 藤凛ゆきなさん» 藤凛ゆきなさん、ありがとうございます！ セパオールスター、ベイスターズの選手もたくさん選ばれているので、恐らくそのお話も書くと思います！ まずはそこまで行けるよう頑張りますので、これからもお読みいただけると嬉しいです🫶🏻 (7月14日 10時) (
レス) id: 291223792e (このIDを非表示/違反報告)
藤凛ゆきな(プロフ) - セパオールスターは見られるんでしょうか。楽しみにしてます (7月6日 11時) (レス) @page41 id: 01a5a3bde5 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - ベイスさん» ベイスさん、ありがとうございます！ 牧軍団のお話、先程1話目をアップしました！2話目もすぐに更新する予定なので、是非ご覧下さい🫶🏻 (7月4日 20時) (レス) id: 291223792e (このIDを非表示/違反報告)
ベイス - 初めまして。リクエストです牧軍団を見て爆笑する選手たちと牧選手をいじる話をお願いします。 (6月29日 22時) (レス) id: 1a5244f6b7 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - 柳さん» 柳さん、ご指摘ありがとうございます！ 背番号の間違い、先程修正しました。本当に申し訳ないです……🙇🏻♀️ 呆れずにこれからもお読みいただけると嬉しいです🥹🤲🏻 (6月24日 23時) (レス) id: 291223792e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru | 作成日時：2023年5月19日 23時
