一人は好き でも独りは嫌だ

五七五 ページ17

えぇ、今の時刻は朝の８時



いつもより遅めの朝



しかし、一週間ほど合宿が始まる



場所はここ、白鳥沢


参加高校は烏野、青城、白鳥沢の３校




体育館に集合する時間は７時４０分



つまり俺は遅刻((



だから堂々と行こう堂々と





少し重たいドアを強めに押して、




「ごめんなさーい。寝坊しました」



鷲匠「理由、五七五で」



「目覚ましを かけるの忘れ 寝坊した」



鷲匠「アホかお前は！！」



「いとをかし」



わーわーうるさい監督を無視してメンバーの元へ行く


腹を抱えて爆笑する一部の三年と呆れ顔の一二年


二号にまで呆れ顔されるって俺相当変な奴じゃん



白布「いとをかしって馬鹿じゃん。意味分かってるの？」


「目覚ましがないと起きれない人間って興味深いよね」


川西「自分のことかよ」


「いやでも監督の質問の仕方、五七五ってそれこそアホだろ」



注意事項など合宿の説明は終わってたらしくすぐ練習するらしい


各場所に移動して練習着に着替える


俺は寝坊したのでもう着替えてきた


ボール出そうと用具室に向かうと烏野のジャージを来た二人がそこにいた





「…ボール出すの？」


影山「はい……白虎！」


日向「あ！九州の！」


二人して俺を指さしてきたんだけど…


日向「あの！俺白虎さんのクロス凄い好きなんです！」


影山「どうやったらあんな強いサーブ打てるんですか！」


「キミたち結構ぐいぐいくるな」


教えてくださいだのあのプレーすごかっただ興奮気味に俺の事を語る二人


前までは結構捻くれてたけど今の自分にはその言葉は嬉しいもので


人に尊敬、好かれてるなって実感できるのに充分だった




「いいよ、教えてあげる」


日向「本当ですか！？あ、俺日向翔陽一年です！」


影山「影山です！」


「日向と影山ね、じゃあボールだけ持ってあっち行こうか」



二人は嬉しそうに俺の両サイドに来た


なんか二号とは違って可愛い









　








　




(あ！虎南さんが烏野の一年と練習してる！)


(なにぃ！？俺らの虎南を誑かしてるだと！？)


(おいおい烏野、俺らの虎南をどうする気だ？)


(こらこらやめなさい。烏野の人に迷惑…)


(俺まだ虎南さんと仲良くなれてないのにぃぃ…。)


(なんで初対面の奴の頭撫でてんだ(人１)。けしからん)


(俺まだ一度も名前呼ばれてないんだぞこら)


(…若利、止めてくれ)


(…？仲がいいだけだろ)


(あと一歩いったら危ない奴らなんだよ！)

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