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木葉くんの反応 ページ12

木葉くんがテスト期間に自主練をしていくというので、一緒に待っていました。

自主練が終わり、倉庫にこもって少し片づけをするようなので、狸寝入りをして帰ってきたときの彼の反応を見てみることにしました。



【検証】


「おっと、寝てんじゃん。疲れた?」


倉庫がガラガラと開き、木葉さんのおかえりです。
じーっとわたしを観察すると、何かを思いついたような表情をする彼。


「んー、寝てんだったらもっと寝やすい場所に移動させた方がいいよな。」


その言葉のあとに、ふわっと体が浮く感覚。彼にいわゆるお姫様抱っこをされて…


「ここの方がゆっくり寝れんじゃねーの?」


着いた先は保健室。ベッドにゆっくりと私を下ろすとそこに腰掛ける彼。


「さぁて、と。俺の演技はここまでにして。ねぇ、今でも無防備に寝たふりしてるAさん。今から俺にどうされたいですか?」


耳元で囁くものですから、思わず目を開いてしまいました。



【まとめ】


・ばれています

・何、この色気は

・途中までは紳士だったのに…



【ネタばらし】


「な、何よ木葉・・・。」


「いやー、ベッドに寝かされるまで寝たふりしてたってことは、俺にキスされたいのか、はたまたその先・・・」

「だ、黙らんか!!」


この男、放っておくと何を言い出すかわかりません。危ない危ない。ちぇ、と軽く口を尖らせた彼。


「だってさー、せっかく好きな女とこの状況なのに、なんも無しとか辛くね?」


「はぁ…、そんなもんなんですか?って、ん?今なんて言った?」


聞き捨てならない言葉が聞こえてきました。さらっとこういうこと言ってくるのが心臓に悪いです。木葉さん。


「好きなんだけど?お前のこと。」


頭を撫でながら彼が見たことないくらいの優しい表情をするものですから。


「お前は?俺のこと好き??」


彼から目が離せなくなってしまいました。


「好きならほら、Aからキスしてくれるよな?」


さあ、あなたはどうしますか??

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作者名:和紗 | 作成日時:2016年6月25日 15時

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