鎌先くんの反応 ページ16
鎌先くんと一緒に帰る約束をしていたため、彼の部活が終わるのを教室で待っていました。
何か悪戯をしたくなったので、部活が終わる時間を見計らって、狸寝入りをして彼の反応を見てみることにしました。
【検証】
「待たせたなー!!って、あれ、お前寝てんのか?」
勢いが良すぎる登場の彼が、鎌先くんです。
「おい、終わったぞ!部活!」
思いっきり体を揺さぶられました。
もちろん起きる気はありません。
「つーか案外、寝顔かわいい、な」
起こすのを諦めた彼が、私の前の席に座って…
「いやいや、かわいいとか別に思ってねーし…、全然思ってーし・・・」
思ってない割に、ちらちらと寝顔を見てくる彼でした。
【まとめ】
・もちろんばれていません。
・独り言を言って、1人で否定してます。面白いです。
・なんやかんや、Aさんがかわいいのです
【ネタばらし】
「鎌ちのバーカ」
目を開いて、思いっきりバカにしてみました
「は?おい!お前だましたのか??」
驚いた顔がまたまた良い感じです(笑)
「ご名答。鎌ちにしては、理解早いじゃん(笑)」
「おまえ・・・」
「ふふ、じゃあ帰……」
いきなり立ち上がった鎌ちに、腕を引っ張られて、壁に思いっきり押し付けられました。
「ちょ、痛いんだけ・・・」
「なぁ、煽る相手、間違えたんじゃねーか?」
いらだちと、雄の表情が入り混じった彼の顔。
目と鼻の先まで顔を近づけられて…
「それとも、最初からこうしてほしかった、とか?」
謎の色気に胸の高鳴り感じずにはいられません。
ですが、ここで彼の表情がふっとやわらいで。
「ばーか!冗談だよ!ほら、帰るぞ!!」
ちょっぴりおバカな彼だけど、やる時はやります。
たまには彼に翻弄されてもいいかもしれませんね。
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作者名:和紗 | 作成日時:2016年4月19日 20時