DRAMATIC 7

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そうこうして鍋が空になる頃には、既に出来上がった状態のメンバー達が思い思いの時間を過ごしていた。


暇なので黙々とポケモンを進める海の背中にちょっかいをかけてみる。

「…ちょっ、と！」

背中に ' 海 ' となぞり書きすると、身をよじりながらこちらに振り返る海。

『いいよ、ポケモン続けて？』
「いやびっくりするほど気が散る」
『暇なんだもん』
「俺は暇じゃない」

反応が面白くて続けてうなじから ' 神秘 ' を書こうとしたところで強めに怒られたので撤退。


「怒られてやんのー」

一部始終を見ていた拓弥が両手でこちらを指差しながら笑っている。

『拓ちゃんは面倒くさいから構わないよ』
「なんでだよ構えよ！」

ほら！と両手を広げる拓弥を無視してキッチンのほうへ行こうとすると、袖を引っ張られて身動きが止まる。

「…構ってよ、」

下唇を突き出して頬を膨らます女子力の高さに一瞬目を奪われるも、構い出すとデレにデレて離れなくなる事を思い出し冷静を保ちながらお断り。

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