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2号車と日常 ページ21

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「ごちそうさまでした」

両手を合わせてこくんと頭を下げると、空いたお皿を重ねてシンクに持っていく海。
お皿を置いた後は手際良くテーブルを拭いて、やっと落ち着いたかと思えば「あ、風呂洗ってない」とハッとした顔で呟いた。


『私が引き受けよう〜』
「おっ!ありがとうございまーす」

そう言ってようやくソファーに腰掛ける彼を見届けて『よし、』と気合いを入れてお風呂場へと向かう。


海はどれだけ自分が疲れていようと、同じく仕事をして帰ってくる私の為にと家のことを率先してやってくれる。
ほんと感謝しかないよなぁ、なんて考えながらごしごしと力強く浴槽を洗っていると、手を滑らせて泡だらけの浴槽に身体がついてしまった。

『うーわー…』
「A?なんか声したけど、」

滑った拍子に変な声が出ていたようで、驚いた様子の彼が浴室のドアからひょこっと頭を出して覗いている。

『手が滑った』
「とんだお騒がせガールだな」
『失礼しましたー』

へらへら笑いながら話す彼に見守られながらなんとか洗い終え、リビングに戻ろうと彼の方へ向き直すと一瞬視線を下げた彼にぎゅっと抱き締められる。

『なに、構ってモード?』
「ちがう、」

これ、と続けて私の着ているシャツをつまむと「透けてるから」と浮き出た下着のラインをなぞる。


「…すぐ風呂入るからいいよね、」

有無を言わせず服の上から器用にホックを外すと、するすると手を滑り込ませる。
「ここ、音響くから」と耳元で悪戯っぽく呟く彼の吐息を感じながら、為すすべもなく彼に身を委ねた。


作られたようなシチュエーション
( ご褒美って事でいいですかね? )

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設定タグ:超特急 , 8号車 , 短編   
作品ジャンル:タレント
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sheep(プロフ) - りんさん» ありがとうございます(*´ω`*)気まぐれ更新で申し訳ないです…!頑張ります! (2017年11月11日 1時) (レス) id: 4d3ab07cfa (このIDを非表示/違反報告)
りん - すごく素敵です!続き期待してます! (2017年11月9日 19時) (レス) id: 6430758306 (このIDを非表示/違反報告)
sheep(プロフ) - 福田キャットさん» コメントありがとうございます( ; ; )うれしい…!そう言って頂けると益々頑張れます!ありがとうございます( ; ; ) (2017年10月24日 1時) (レス) id: 4d3ab07cfa (このIDを非表示/違反報告)
福田キャット(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらっています!これからも頑張ってください! (2017年10月23日 21時) (レス) id: 02d1fbcb72 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール(プロフ) - sheepさん» こちらこそありがとうございます!遅くに何回もごめんなさい!じゃあ明日(もう今日だ笑)行きますね!おやすみなさい^^ (2017年10月7日 0時) (レス) id: eac264aa47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sheep | 作成日時:2017年10月2日 4時

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