青城マネは喋れない!!【ハイキュー！！】

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Aサイド

うぅ〜、お腹空いた……


あれから、移動時間も考慮するとほとんどお弁当を食べれない状況だったので
お昼は渋々ながらも諦めた


今日、自信作の玉子焼きだったのに……


今は放課後練の準備をしている
当たり前だが、日芽香ちゃんは来ていない
先ほど、友達らしき人と喋っているのを見たので、かなり遅れてくるのだろう


となると、全部私がしないといけないんじゃ……


溜息をつき……
「ねぇねぇ!!岩ちゃん知ってる?!」


「うるせぇ！及川!!」


そうになり、慌てて飲み込んだ
いや、うるさい


「岩ちゃん、辛辣!!まぁ、いいや。でさ、知ってる?また、アニメ出るんだって!!」


星ノ宮 テラが!!


ピクリ、と体を揺らしてしまう


「あぁ?知ってるに決まってんだろ」


幸い、気付かれなかったようだ


「うぃーす。何の話してんの?」


「松、それ愚問だろ。岩泉がこんなに反応する話題なんてテラちゃんしかねぇじゃん」


「あぁ、それもそうだった。んで?今度は恋愛系アニメのヒロインだったよな?」


顔がにやけるのが抑えられない
これ以上、ぼろを出さない内に退散した方が身のためか


その結論に思考が落ち着き、早々にスポドリ作りに向かうことにする


「……そうそう!!それで……あ。……紫吹…」


そんなに嫌そうな顔をしなくても
ただでさえチャラチャラしてて苦手なのに


『どうかしましたか?』


「あのさぁ。今日位はちゃんと仕事してよね。いつも日芽香ちゃんばかり押しつけてるでしょ」


いつも私が全てしていますが何か?!
しかも、日芽香ちゃん絶賛サボり中ですが何か?!


『分かりました』


本当に胸糞悪い
さっきまで、気分良かったのに嘘みたいに高揚がしぼんでいく


「まあまあ、及川そんなにキリキリしてると剥げるぞ?」


「マッキー?!剥げないからね?!」


まぁ、唯一の救いは


チラッとピンク頭の先輩を見やると茶目っ気たっぷりにウインクしてきたので
一応、感謝を込めて会釈を返しておいた


もう数人、あの子が仕事してないって気づき始めてることかな


今度こそスポドリを作るため、水道に向かった

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