青城マネは喋れない!!【ハイキュー！！】 (ページ27)

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Aサイド

私にへばりついている国見はもういないものとしよう
問題は……

「んで、どうするの?日芽香ちゃんが仕事してないのはもう確定でいいでしょ?どうやって退部まで追い込む?」

「普通に証拠突き付ければいいんじゃね?」

「でも一個だけ証拠とったとしてもはぐらかされたらどうすんだよ」

「紫吹に証拠が何個もとれるまで我慢させるのか?流石に酷だろ」

私が意識を向けていない間にどうして日芽香ちゃんを退部させる方向になっているんだ
もう私の頭がパンク寸前なんですが

それに……
日芽香ちゃんがいなくなったら、応援する人がいなくなってしまう
それはやる気の低下にも繋がる。意識していなかったとしてもだ

それは、今の私じゃ出来ないから
だから、まだ日芽香ちゃんにいなくなってもらうわけにはいかない

ノートにペンを走らせる

こじつけでも何でもいい
何でもいいから日芽香ちゃんをまだここにおいておくための言い訳を……!!

その時、幸か不幸か
体育館の扉が大きく開け放たれた

「お、おっくれました～!!」

遅すぎる日芽香ちゃんの登場である

日芽香ちゃんが来たと共に彼女に向けられる殺気じみた視線には日芽香ちゃんは一切気づかない
鈍感にもほどがあると思うのだが……今はどうでもいい

良い言い訳文句を思いついた
今しがた書いたばかりの文章に思いっきり横線を引っ張る
そして異常なスピードで新しく文字を書き起こす

要は、今だけ皆の意識をそらせればいいのだ

『日芽香ちゃんも来ましたし、朝練始めませんか?ばれたら監督に怒られますよ』

「……あ」

朝練開始時刻からはもう十分以上過ぎてしまっている
これがばれたら間違いなく怒られるのは確かだし嘘はついていない

「ちょ!!やばいよ!!この話は保留で……えっと……レシーブ練から!!」

「分かってる!!だからクソ川は叫ぶな!!うるせぇ!!」

「「岩泉の方がうるさい」」

「……紫吹先輩。一緒にさぼりませんか?」

「おい、国見!!流石にこれ以上は紫吹先輩に迷わ…「塩キャラメル」…紫吹先輩、すみません」

『お願いだから諦めないで、金田一君』

「あれれ～?いつもより皆元気だね!!日芽香のおかげかなぁ～?」

……なんなの、この状況