＿＿偽りから 2 ページ43
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「ちょっと、もうなに。」
何も言わずに奥に進む大野さんに痺れを切らして
腕を振りほどいて、声を上げた。
「なに、いきなり。」
何年ぶりかのふたりきり。
辺りは人影もなく静かだ。
「あのさ、」
くるりと、身を翻して。
「俺、あいつと付き合ってないから。」
「え？」
「ただの知り合いだし
付き合ってるって思ってるのもあいつだけ。」
「え、でもだって、」
なにがなにやら、わかんなくて。
頭の中は真っ白。
「俺、嵌められたんだよ。」
「嵌められた？」
遠い目をして
近くにあったベンチに腰掛け話し出した。
「俺ずっと、お前と別れてから後悔してて
どうやったらより戻せるのか
どうやったらまた会えるのか
ずっと考えてた。」
「うそ、」
「ほんとだよ、ずっと想ってた。
でもそんな時あいつに出会ったんだ。」
『へぇ、ずっと探してんだ。』
『そうなんだよ、会いたくてたまんねぇのに。』
『彼なんていうの、名前は。』
『しょう、』
『ん？』
『さくらい、しょう』
『あ、もしかして私の仕事場にいるかも！』
『え！ほんとに！？』
なんて具合に話が進んでいき、気づいたら
私たち付き合ってるでしょ？なんてことになってたらしい。
「ほんとに？」
どうも信じられなくて、問うと。
「まじだから、俺、嘘ついてねぇよ？」
真っ直ぐな目が俺に向いていて
あの頃と変わらない誠実さが伝わってきた。
「わかった。」
疑ってても仕方ないし、なんせ、付き合いで言えば大野さんとの方が長いわけだし、素直に信じてみることにした。
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もふ(プロフ) - 星羅*さん» 星羅*さんありがとうございます！最近、自然に手が進んでお話作りが楽しいんですよね(*´∀｀)私の好きなふたりを込めたお話なので、読者様に楽しんでいただけてるのか不安だったのですが星羅*さんからコメントをいただけて凄く嬉しいです。暖かい言葉に感謝します(*´｀) (2019年1月17日 23時) (
レス) id: 7f28c40749 (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - もふさん、こんばんは♪近日、更新される頻度が多くてとても嬉しいです♪ 癒しをありがとう御座います！寒い日が続いておりますが、御無理なさらずにお身体に気を付けて下さいね＾＾ これからも楽しみです♪ (2019年1月17日 20時) (レス) id: 9c00a2b6a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふ
| 作成日時：2019年1月10日 18時
