＿＿秘密主義 5 ページ39
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春の穏やかな風が吹く中
智くんが口を開く。
学校で俺を見ると、胸が苦しいこと。
友達に俺らのことをからかわれるのが嫌なこと。
本当は、学校でも触れたいし、話したいし、目だって合わせたいけれど、一度してしまったら後には引けないから、俺を避けてたこと。
雅紀と俺が仲良くしてるのに、妬いてたこと。
智くんが話してくれる内容は全部、俺に向けてで
夢を見ているかのような錯覚になる。
どうしよう、胸が痛い。
痛いくらいにドキドキしてる。
「ごめん、これが俺の全て。許してほしい、なんて言わないけど、俺のそばにいてほしいのが本音。」
真っ直ぐ俺の目を見て
伝える彼に迷いはなかった。
「じゃあ、抱きしめて。」
甘い言葉やキスよりも
ただ彼の温もりに包まれたい。
そう思いながら、見つめると
少し戸惑いながらも
距離を詰めて抱きしめてくれた。
久しぶりに背中に回る腕。触れる肌。
胸が騒がしくて、でも落ち着く。
それが智くんの腕の中。
ねぇ、寂しかったんだよ、俺。
秘密主義。
言葉はぶっきらぼうだけど、本音は優しいの。
そんな彼に振り回される日々。
嫌なのに、寂しいのにね。
馬鹿みたいに好きなんだ、貴方が。
end.
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もふ(プロフ) - 星羅*さん» 星羅*さんありがとうございます！最近、自然に手が進んでお話作りが楽しいんですよね(*´∀｀)私の好きなふたりを込めたお話なので、読者様に楽しんでいただけてるのか不安だったのですが星羅*さんからコメントをいただけて凄く嬉しいです。暖かい言葉に感謝します(*´｀) (2019年1月17日 23時) (
レス) id: 7f28c40749 (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - もふさん、こんばんは♪近日、更新される頻度が多くてとても嬉しいです♪ 癒しをありがとう御座います！寒い日が続いておりますが、御無理なさらずにお身体に気を付けて下さいね＾＾ これからも楽しみです♪ (2019年1月17日 20時) (レス) id: 9c00a2b6a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふ
| 作成日時：2019年1月10日 18時
