父さんと呼べないで２ (ページ6)

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騒がしい病室ページ6

潤side

翔の病室に向かう時、すれ違ったおばさんに「翔ちゃんの病室なんだか騒がしいわよ。和也くんと喧嘩してるんじゃないかしら？」

翔ちゃんって呼ばれるお前の知名度はいったいなんなんだw

駆け足で向かうと、同時に病室のドアが開いた。

「邪魔です」
通り過ぎていくそいつの腕を掴んだ。

潤「おい。突っ込みどころが多すぎて困るんだけどさ…まず和離せよ」
和から手を離させた。

潤「何してんだよここで」
「全部聞けよ」
顎で指したのは病室の中。

覗くと翔が頭を抑えて座り込んでいた。
腕から出血もしてる。
きっと点滴を無理に抜いたからだ。

潤「……てめぇ、」
「あ？」
潤「何した！2人に何した！！」
掴みかかる俺を和が止めてきた。

和「やめて！！もう……全部話す。もう、いいから…」

逃げようとする男の子を和が引き止めた。
和「お前何も悪くないから。ここにいて」

男の子のお父さんもやっと落ち着きを取り戻した。

でもさ、

潤「ちょっと待って」
翔の手当てが先だ。

潤「翔？どっか痛いか？」
ギュッと服を握り、歯を食いしばっているのが分かった。

潤「我慢するな？言ってみ」
翔「…あ、たま…」
ナースコールを押して、看護師さんを呼んだ。

一旦翔は看護師さんに任せ、俺らは病室を出た。